なぜ親知らずを抜く必要があるのですか?

上の親知らずは遅くともこのタイミングで抜いたほうが歯並びにとっては良いと思います。

お顔が小さくて顎の奥行が短いと、親知らずが大きくなるにつれて、下のビデオのように親知らずに押されて多くの歯が前方に移動して歯並びが悪くなってしまいがちです。

こうなってしまってから矯正治療を行おうとすると、下のインビザラインギャラリーの1221番のケースのように、まず親知らずを抜歯した後に前方に移動してしまった奥歯を順番に戻していくという大変時間と費用がかかる処置になってしまいます。

実際のところ、多くの歯を後ろに移動させる費用も時間もかかる大変な治療になってしまう前に親知らずを抜歯しておけば、簡単な治療だけで済んだケースもかなりあると思います。

しかし、親知らずの抜歯は顔が一週間くらい腫れたり、痛みがあったり等、抜歯中や抜歯後は大変です。痛みもなく、現状で問題を感じられなければ、多くの方はご自身がそういう状況になるまでなかなか抜歯に踏み切れないことが多いのではないかと思います。

矯正には親知らずの抜歯は必ず必要か?

こちらの質問を良く聞かれます。矯正治療を受けて歯並びが整ったのに、親知らずが生えたために再び歯並びが悪くなったと感じている人は意外に多いです。整えた歯並びが年齢とともに崩れ、特に前歯がずれてきていると感じる人も少なくはありません。親知らずの生え方は歯並びに影響を与えるのでしょうか?そうすると、矯正治療を受ける前に親知らずを抜いておいたほうがいいのでしょうか?気になる方のために今回は親知らずを必ず抜く必要があるのかどうかについてご説明します。

症状によって抜歯が必要かそうでないかが決まります

「親知らず」は成人する頃に生えてくる8番目の歯ですが、あごの小さな現代人にとってはトラブルの元にもなる歯で、親知らずの抜歯を勧めるドクターも比較的多くいます。この親知らずを抜いた後にできたスペースに歯を移動させていき、歯を整列させるのが親知らずを利用した矯正治療です。長年かみ合わせに貢献してきた健康な歯を抜歯するのではないので、一般的な「抜歯」とは少し意味合いが異なり、「非抜歯」を推奨している歯科でも「親知らず抜歯」は行う場合が多いです。

親知らずを抜いた方がいいケース

1.痛みや腫れがある

親知らずは1番奥の歯です。 そのため歯磨きが難しく、虫歯や歯周病にになりやすいです。 虫歯・歯周病が原因で、痛みや腫れが出てくることがあります。また、唾液中の細菌が親知らずの周囲に感染することによって【智歯周囲炎】という病気を起こすことがあります(【智歯】=親知らず)。 この場合にも痛みや腫れを伴います。 智歯周囲炎は埋まっていない親知らずでも、上の歯との噛み合わせの刺激で起こる場合があります。

2.歯並びに悪影響が出ている

親知らずはこのように横向きに生えることが多いです。 横向きに生えた親知らずは手前の歯をグイグイと押し、歯並びに悪影響を与えることがあります。

3.手前の歯を溶かしている

横向きに生えた親知らずが手前の歯を押し、根っこが溶かされてしまうことがあります。

4.腫瘍や嚢胞の原因になっている

親知らずが原因で含歯性嚢胞(がんしせいのうほう)などの嚢胞や腫瘍ができる可能性があります。

親知らずを抜かなくてもいいケース

痛みや腫れがなく、親知らずが正常に生えて機能している場合には抜歯の必要はありません。

*親知らずを放置するとどうなりますか?

先ほどご説明した通り、親知らずが正常に生えて機能している場合には放置していても問題ありません。

痛みや腫れが出てくる

歯並びが悪くなる

手前の歯を溶かしてしまう

嚢胞や腫瘍の原因になることがある

必ずしもこのような状態になるわけではありませんが、心配な方は是非一度親知らずの状態をご相談下さい。

*矯正後に親知らずを抜かないとどうなるか?

是非ご一読下さい。

https://toyokeizai.net/articles/-/211580

『欧米では「ウィズダムトゥースアウト」といい、一般的に行われています。

歯列矯正は10代で始める人がほとんどですが、その時点ではタマゴの状態(歯胚)で静かに眠っている親知らず(ウィズダムトゥース)を、前もって抜歯するという処置です。

夏休みに小中学生の子どもを親が口腔外科に連れていき、抜歯してもらう光景はアメリカではよくあります。』

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