一定以上の大きさのむし歯がある患者様について


こんにちは、こむら小児歯科・矯正歯科です。

この記事では、むし歯が急激に進んでしまう方の特徴について、ご説明しています。

やはり、持って生まれた体質により大きく左右されるのが現実です。
さらに生活習慣や食生活でむし歯になりやすいか・進行しやすいかが変わります。

厚生労働省の下記のデータから、すでに2016年の時点で「5歳未満ではむし歯がないのが普通」と言えます。

<参考>『平成28年歯科疾患実態調査報告』(厚生労働省健康政策局調査)

グラフ

令和の現代で、5才未満でむし歯のあるお子さんは、平成13年においてC型に該当する方であり、非常にむし歯になりやすいのです。

急激に症状が悪化する子どものむし歯の理由

※むし歯になりやすいお子様のむし歯は重症化など進行が早いケースがあります。ですので、「むし歯になってから病院に行けばイイや」では遅いと考えています。

2歳前後からお越しいただき「甘いもの好き」にしないことが非常に大切です。

現在、ある程度深いむし歯のある方は、平均よりかなりむし歯になりやすい方です。
ですから、甘いものを厳しく制限しなければ、たとえ歯医者に毎月通って、どれだけフッ素を塗っていたとしても、むし歯は防ぐことはできません。

肝臓病の人が薬を飲んでいても、酒をやめなかったら、悪化するようなものです。

すでにむし歯のあるお子様は、以下のどれかに該当します。

1.お口の中が酸性である状態から、中性に戻す唾液の力が弱い


2. 歯の質が弱い、


3. 唾液が少ない


4.むし歯菌がむし歯を作る能力が高い

普通に歯磨きしていても、甘いものを飲食回数が増えただけで、むし歯が急激に進んでしまいます。

詳しくはこちら▶

むし歯になりやすい方に同時多発的にむし歯が発生する理由は

むし歯が急激に悪化した場合は、残念ですが、当院のやり方ではむし歯の進行を防ぐことはできません。割り切って早めに削るしかありませんので、他院をご紹介させていただく形になります。

保護者が仕上げ磨きをし、おやつを管理なさっていた時期は、むし歯の進行が抑えられていたお子様も、中高生になって、ご自身での間食や飲み物を選択するようになると、急激にむし歯が進行してしまうケースを散見いたします。

中学生以上で急激にむし歯が進行してしまうケース

保護者が仕上げ磨きをし、おやつを管理なさっていた時期は、むし歯の進行が抑えられていたお子様も。。。

中高生になって、ご自身での間食や飲み物を選択するようになると、急激にむし歯が進行してしまうケースを散見いたします。

こういうケースの特徴は下のいずれかです。

① 歯磨きができていても、甘いものを飲食回数が増えた

繰り返しになりますが、現在、ある程度深いむし歯のある方は、平均よりかなりむし歯になりやすい方です。むし歯になりやすい方の場合、歯磨きができていても、甘いものを飲食回数が増えただけで、むし歯が急激に進んでしまいます。

歯医者でフッ素を塗るのは、クルマで言えばカーコーティングに該当します。

当院は、歯のコーティング屋さんです。

コーティングには一定の効果はありますが、クルマが衝突した時にクルマの変形を防ぐものではありません。

クルマを毎日乱暴に運転すれば、すぐに事故を起こし、クルマは凹んでしまいます。

歯も同じです。

むし歯になりやすい方が、甘いものを食べ続ければ、すぐに歯に穴が開きます。

皆様が思う以上に、むし歯になりやすさには個人差は大きいのです。 

元々、歯がダンプカーのように丈夫な人もいます。そんな人は無茶苦茶な食生活をしてもむし歯になりません。

しかし、普通の人の歯はダンプカーのように丈夫ではありません。軽自動車をダンプカーのように乱暴に扱えば壊れてしまいます。

クルマをぶつけずに長年ずっと乗り続けるためには、制限速度を守って安全運転をすることが大切です。

コーティングしたクルマをぶつけて壊しても、クルマのコーティング屋の責任ではありません。

歯が丈夫でない方が歯を乱暴に扱えば、むし歯は確実に進行してしまいます。

むし歯を作らずに人生を送るためには、甘いものをキチンと制限しなければいけません。

甘いものを制限せずに、むし歯がひどくなってもフッ素を塗った歯医者の責任ではありません。

② そもそも歯磨きがあまりできていない

歯磨きができていなければ、むし歯菌が増えてむし歯は進行します。

歯が大きく壊れたとき

クルマが大きく壊れたときには、多くのカーコーティング店では直せません。

板金屋さんが修理します。

ですから、大きく壊れてしまった永久歯の治療は、歯のコーティング屋の当院ではなく、時間に余裕があれば、大学病院の保存科▶等が望ましいです。時間に余裕のない方には、近所の中垣歯科さんをご紹介しています。

残念ですが、大きく壊れてしまった永久歯の治療は、割り切って、早めに削って、セラミックか樹脂か金属のどれかを詰めるしかありません。

(備考)金属価格の高騰により、最近、保険診療では、歯の修復には、非常に硬いジルコニアが使われるようになりました。歯の硬さ<ゴールド<金パラジウム合金(保険の銀歯)<セラミック(ジルコニア)ですから、数年後どうなるのでしょう?

個人的には、永久歯の大きな深いむし歯の治療は、歯の硬さに近い、ゴールド▶︎を使用するのが、余分な歯の削除量も少なくなり良いと考えています。ちなみに当院のスタッフは修復物はゴールドを入れています。

だから3歳までの食習慣が極めて重要です。

こうならないためには、むし歯ができたら甘いものを制限することしかありません。

元大阪大学歯学部小児歯科学講座教授の大嶋隆先生の文章です▶︎

中高生の甘い飲食物の摂りすぎを防ぐには、繰り返しになりますが、2歳前後からお越しいただき「甘いもの好き」にしないことが決定的に大切です。


中高生になり、お子様が自分で飲食物を選択しているようでも、実は3歳までの保護者によるインプットが効いているのです。「三つ子の魂百まで」と言います。くれぐれもご注意ください。

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これは遡ると3歳までの食習慣に行き着きます。元大阪大学歯学部小児歯科学講座教授の大嶋隆先生の文章です▶︎

中高生の甘い飲食物の摂りすぎを防ぐには、繰り返しになりますが、2歳前後からお越しいただき「甘いもの好き」にしないことが決定的に大切です。


中高生になり、お子様が自分で飲食物を選択しているようでも、実は3歳までの保護者によるインプットが効いているのです。「三つ子の魂百まで」と言います。くれぐれもご注意ください。

正直に申し上げると、永久歯の深いむし歯の治療は、大学病院の保存科▶等での望ましいです。

(備考)金属価格の高騰により、最近、保険診療では、歯の修復には、非常に硬いジルコニアが使われるようになりました。歯の硬さ<ゴールド<金パラジウム合金(保険の銀歯)<セラミック(ジルコニア)ですから、数年後どうなるのでしょう?

個人的には、永久歯の大きな深いむし歯の治療は、歯の硬さに近い、ゴールド▶︎を使用するのが、余分な歯の削除量も少なくなり良いと考えています。ちなみに当院のスタッフは修復物はゴールドを入れています。

当院のむし歯治療

日ごろより、むし歯予防やむし歯治療のために、当院が皆さまにお伝えしていることや行っていることがあります。

  • 注意して歯磨きしてもらいたい場所をご一緒に確認
  • フッ素入り歯磨き粉使用のご提案
  • 定期的な歯科検診のご案内
  • 適切な食生活のアドバイス
  • 必要に応じて予防的な処置の検討

多くの患者様はこれらの対応で健康な状態を維持できているのが現状です。
しかし、急激に進行するむし歯の場合は、歯を大きく削る治療が必要になるため、これらの対応では、むし歯を止めることはできません。

永久歯のむし歯が深くなった場合の治療には、高い技術と高品質の薬剤が必要になりますので、当院では歯科すやま▶さんをご紹介させていただいております。

ご不便をおかけいたしますが、あらかじめご了承いただきますようお願い申し上げます。

むし歯が急激に進んでしまう理由

1. 生活習慣

  • 食生活の変化(甘いものや酸性の飲食物の摂取増加)
  • 不規則な食事時間
  • 就寝前の飲食習慣
  • 頻繁な間食をする
  • 甘い物を好んで食べる
  • 歯磨きが不十分
  • 就寝前の歯磨きをしない

2. 歯の形状と配列

  • 歯と歯の間のスキマが狭い
  • 歯の溝が深い
  • 歯並びが整っておらず、歯ブラシが届きにくい

3. 唾液の性質

  • 唾液の量が少ない
  • 口の中が酸性に傾いている


むし歯になりにくい人は唾液の分泌量が多く、アルカリ性が強い傾向があります。

※唾液には自浄作用や再石灰化作用がありますが、その作用には個人差があります。

4. 口腔内の細菌

  • むし歯の原因となる細菌(ミュータンス菌など)が多い


むし歯になりにくい人のお口の中は、有害な細菌が少なく、口腔内の細菌バランスが良いことが多いです。

5. 遺伝的要因

  • エナメル質が薄く弱い
  • 歯の形成に関わる遺伝子の変異がある
  • 口の中が酸性に傾いている

むし歯になりにくい人は、エナメル質が厚くて強く、また歯の形成が良好なことが多いです。

6. 口腔ケアの問題

  • 歯磨きの回数の減少
  • 歯磨き時間の減少
  • 歯磨きの方法が適切でない
  • フロスや歯間ブラシをつかっていない

7. ストレスや体調の影響

  • 服薬による口腔内の乾燥
  • 全身の免疫力低下
  • ストレスによる唾液の減少

まとめ


むし歯の進行には、生活習慣から遺伝的要因まで、様々な要因が複雑に関係し合っています。

特に、お子様の場合は成長期特有の生活リズムの乱れや、食習慣の変化が重なりやすい時期です。

ご家庭での正しいケアと生活習慣の改善を心がけましょう。

だし、どれだけ注意してもむし歯が進行してしまうケースはあります。そういう場合は、割り切って削って被せる治療を早めに上手に丁寧に行う必要があります。

ハイリスク者への特別対応

当てはまる特徴と早期発見

  • 非常にむし歯ができやすい: 適切なケアを行っているにもかかわらず、短期間でむし歯が複数発生する
  • むし歯の進行が早い: 発見してから短期間で深刻化するむし歯がある
  • 歯が大きく損傷している: すでに複数の歯に大きな損傷がある
  • 特殊な全身疾患: 口腔乾燥症、免疫不全、発達障害など、むし歯リスクを高める疾患がある
  • 複雑な家庭環境: 予防の実践が難しい家庭環境にある

専門的な診断と対応

  • 精密検査の実施: 唾液検査(量、質、緩衝能、細菌検査など)を含む詳細な検査
  • 医科歯科連携: 必要に応じて小児科医など他科との連携
  • 専門医療機関の利用: 大学病院への紹介
  • 家族全体のアプローチ: 兄弟や保護者も含めた家族全体での対応

個別化された予防プログラム

  • 高頻度の専門的ケア: 3ヶ月ごとなどの頻繁な歯科受診
  • 特別なフッ素プロトコル: 高濃度フッ素塗布の頻度増加、家庭での高濃度フッ素製品の使用
  • 抗菌療法の併用: クロルヘキシジン洗口やキシリトール製品の積極的活用
  • 食事記録による詳細分析: 1週間の食事記録をもとにした具体的なアドバイス
  • 補助的な予防製品: リカルデント(CPP-ACP)配合製品など特殊な再石灰化促進製品の使用

多職種連携による包括的サポート

社会的支援の活用: 必要に応じて公的支援制度の活用

歯科衛生士による集中的指導: 個別の口腔衛生指導プログラムの実施

栄養士との連携: 栄養バランスを保ちながらの砂糖制限指導

心理専門家の関与: 行動変容を促すための心理的アプローチ

学校や保育施設との連携: 集団生活の中での特別なケアの実施

1. お電話の方はこちらからご予約ください▶ 0120-55-8249

2. 月火水木の15:30まで(夏休み期間はお電話ください)にご来院の方はこちらからご予約ください

3. 歯並びの問診票はこちらからご記入ください

◎診療時間

【月、火、水】10:00~12:40

       14:30~18:40
【金】14:30~18:40 
【土】10:00~12:40、14:30~16:30
   (16:40~17:40は矯正のみ
【木、日祝】休診
日曜日に月3回、矯正のみ10:00~12:40

受付時間完全予約制です。ご来院前に0120-55-8249  or  15:30までのネット予約 での事前ご予約を必ずお願いします。電話受付は平日は18時まで、土曜日は17時までです)

また当医院では、1995年より小児歯科+矯正歯科として、強い歯を育て、美しい歯並びを造り、守ってまいりました。

これまで13500人以上のご来院があり、矯正においては1900人以上です。

2010年頃から こどもさんのむし歯が少なくなり、インビザライン矯正をご希望される方が増えたため、現在では予防歯科+矯正歯科が私たちのメインの仕事になっています。

当医院は岡町駅(阪急宝塚線)から東へ徒歩12分です。医院前に4台、医院の東隣にある白い大きな家の地下に3台の駐車場(ノーマルのアルファードの車高OK)があります。

 桃山台、緑地公園、宝塚、箕面、茨木、吹田、伊丹、少路から来られる方もおられます。

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