受け口・反対咬合の治療

大阪府の豊中市役所東400mにある「こむら小児歯科・矯正歯科」は、1995年の開業時から「削りすぎのむし歯治療、抜きすぎの矯正治療」に疑問を感じ、「多くの人にとって正しい歯科医療とは何か?」をずっと考えてきました。

こむら小児歯科・矯正歯科でマウスピース矯正(インビザライン)を行ったケースが、審査の結果、2018年5月にアライン社の公式症例集サイト:グローバル インビザライン ギャラリーに591番目に掲載されました▶

受け口は、反対咬合、下顎前突とも呼ばれるもので、下の前歯が上の前歯よりも前に出ている状態です。下の歯が前に出ていると、食べ物をしっかりとかみ砕くことができない、発音がうまくできないというような弊害が起こることがあります。

受け口の状態は放置しておくと、下あごがどんどん成長してしまうことがあるため、他の不正咬合と比べてなるべく早めの治療が望まれます。受け口の治療は子供の治療と大人の治療で大きく異なります。それぞれに分けてご紹介します。

幼児の受け口治療

受け口というのは、舌の位置が低い位置にあり(低位舌)、下あごを前に押し出すような舌の力がかかっている場合が多いです。受け口改善のマウスピースは、舌の位置を上げられるようになっており、口の周りの筋肉が正常化されることで、上あごの成長を促しつつ、下あごの成長を抑制します。

ただし、骨格性の受け口については、マウスピースだけでは治らないケースもたくさんあるので注意が必要です。

対象年齢は5歳以降

受け口治療のマウスピースは5歳くらいからが対象年齢です。これを使用することで、半年から1年くらいで効果が現れ、約9割のお子さんに改善が見られると報告されています。早期に治療を始めることで、お子さんに負担の軽い簡単な治療で、受け口を治すことができます。

成人の受け口治療

大人の受け口はあごを切る手術が必要になるケースも多いです。

子どもの受け口治療は早い時期に行えば、マウスピースだけで改善できるケースも多くあります。でも、受け口を大人になるまで放置してしまった場合や、子どもの段階で矯正器具をつけても治らない場合、そして成長期に悪化するような場合もあります。そのような場合、骨格に異常が出るケースも多く、歯の矯正治療だけでは治せない場合が多くなってきます。

下のあごが大きく前に出てしまっている場合、歯を本来あるべきに移動する通常の矯正治療だけ治すことはできません。きちんと治療するためには、下顎の骨を切り、出っ張りを引っ込めたうえで歯並びを整える必要があります。

大人の受け口は保険適用になる場合も

下あごに明らかな過成長がみられる場合、「顎顔面変形症(がくがんめんへんけいしょう)」という病名がつき、「かみにくい」、「発音しにくい」、というような機能的問題の治療を目的に、保険適用で矯正治療を行うことができます。

ただし、この場合には手術を行うことが条件であり、矯正治療に使用される材料も決められています。例えば、最近人気のある「目立たない矯正治療」のようなものは通常、受けることができません。手術も行わなければならないため、治療期間も通常の矯正治療より長めにかかります。

受け口に関する質問 Q&A

ここでは、受け口に関して患者様よりよく質問される内容についてお答えしていきます。

Q.反対咬合は遺伝しますか?

A.はい、反対咬合の家系があります。

反対咬合は遺伝的要素が強い傾向があります。

Q.反対咬合のデメリットは何ですか?

A.見た目のコンプレックス、かむ機能の低下、発音がしにくい、などの問題が起こることがあります。

これは反対咬合の程度にもよりますが、反対咬合の程度が重度になるにつれ、見た目のコンプレックスを抱えやすい、食べ物をうまくかむことができない、特定の歯に負担がかかって悪くなりやすい、特定の音が(サ行・タ行)発音しづらくコミュニケーションに支障を及ぼす、というような様々な問題が現れてきます。上顎を大きくすることが可能な早い段階での対処が重要だと考えています。

Q.反対咬合は自然に治ることもある?

A.自然に治るケースは少数です。

乳歯の反対咬合は、永久歯が生え変わる時に治ることもあります。反対になっている前歯の本数が多かったり、かみ合わせが深い場合、親御さんが反対咬合の場合などは自然に治る可能性は低いと考えた方が良いでしょう。

Q.反対咬合は一度治したらもう大丈夫?

A.再治療が必要なケースもあります。

マウスピースによる反対咬合の治療は、1年間を目標に行います。多くの場合、一度治したら再発しませんが、成長期に再度治療が必要になる場合もあります。そのため、十代後半くらいまでは注意深く歯並びを観察していくことが必要です。

リスクと副作用

マウスピースが頬の内側に当たり、多少傷がついたり、口内炎になったりする場合があります。また歯が移動する際に痛みが生じることもあります。 また、装置を一定時間以上入れていただけなかったり、トレーニングを併用していただけなかったりすると、効果が得られないことがあります。