片側噛みについて

皆さんは食事の際に左右どちらかでばかり噛んでしまっていることはありませんか?無意識のうちに噛んでいる方があなたの「利きアゴ」です。利き手が右の人は、利きあごも右の人が多い傾向にあります。その「利きアゴ」であるいつも同じ側で食べ物を噛んでしまう癖を、「片側噛み(片噛み)」といいます。一時的に歯が痛くて避けていたら習慣になってしまった、噛み合わせが悪い、もともとの噛みグ癖だったりと原因は様々です。一時的なら問題ありませんが、ずっと続けているといろいろな弊害が生まれてきます。

片側噛みがもたらす弊害とは…

顔がゆがむ


片側噛みをしていると顔の左右の筋肉に差が出てきます。片側噛みをする側の筋肉だけが緊張してピンとはり、逆に反対側の筋肉は緩みます。そうすると目の高さが左右で異なってきたり、口の向きが変わる、ほうれい線の濃さが左右で違うなどの見た目に現れてきます。

※ゆがみには片噛み以外の原因もありますので、噛み癖を直すだけで顔のゆがみが改善されるものではありません

痛みが出る場合も

片方だけ緊張した筋肉の影響は、頭を支えている首にも現れ、首から肩、腰、下半身と、いたるところにコリや痛みという形で広がります。また、一方のあごの関節に負担が集中しますので、あごが痛んだり、口が大きく開けられなくなる「顎関節症(がくかんせつしょう)」の原因にもなります。

片側噛みを治すには

まずは片側噛みの原因が、骨格の問題なのか、歯の問題なのかを調べる必要があります。
原因が歯の痛みなら治療が必要です。毎回の食事での両方噛みを意識していきましょう。あごを大きく開けながら食べると、舌が勝手に左右に動き、自然とバランスよく噛むことができます。また、1日3回ほど噛み癖のないほうでガム(キシリトール入りなどむし歯にならないもの)を1時間ぐらいかけて噛むのもおすすめです。早ければ数週間で効果が現れます。

*噛み合わせや骨格が原因の場合

痛み以外の歯の問題なら、矯正治療で治すこともできます。正しい噛み合わせになっていないことが原因で片側の歯だけを使ってしまっていることがあります。矯正治療には長い時間がかかりますが、歯並びを整えることが噛み癖を治す治療の第一歩になります。また、あごの骨格の問題なら手術が必要な場合もあります。骨の状況に関してはレントゲン等を取って判断する必要が出てきます。

最後に

噛み癖のない方で噛むと、最初のうちはすごく疲れてしまうかと思います。これは当然のことで、今まで噛んでいた方は、しっかり「筋トレ」が出来ていますが、噛んでいなかった方は筋肉がなまっています。皆さんも学生の頃の部活やジム通いで最初はすごく疲れた経験があるかと思います。そして、ついまた「片側噛み」をしてしまいがちです。ですから「片側噛み」の癖を克服するには、しっかりした目標と意思が大切です。なかなか継続が難しい場合は、専門家である「歯科医」の指導を受けながら頑張ってみても良いと思います。早い人なら数週間で効果が現れはじめます。左右で正しく噛んでバランスの良い引き締まった顔と正しい姿勢が健康には大切です。まだ、ご自身でも「片側噛み」に気づいていない方も一度意識して、「片側噛み」をしていないか?チェックしてみてください。