第一期治療だけで治ると思っていたのに なぜ第二期治療が必要なのですか?

第1期治療(前期治療)とは、あごを広げたり、上顎と下顎のズレを軽減するための10歳以下限定の治療です。
第1期治療(前期治療)では、まだ生えていない歯を並べることはできませんのでご注意下さい。
第1期治療(前期治療)は、前期矯正や第1期矯正とも呼ばれています。
お子様の成長を利用して、上下の顎の形や位置を改善するので、骨が柔らかく「永久歯が少ない時期」にしか受けていただけません。
小さいうちに「あご」の矯正をできるだけ行い、後期治療では歯の幅を調整しながら正確に歯を並べていきます。
前期治療は「あご」の矯正なので、歯の大きさを変えるものではないことをご理解ください。
注:下の写真のように、前期治療だけでそこそこ歯並びが改善する患者様も当院では多くいらっしゃいます。



しかし、これらのケースでは、歯が適切な大きさであり、永久歯がたまたま、ねじれたり傾いたりせずに生えてきた結果であり、あくまでも「例外のラッキーなケース」とお考え下さい。
実際のところは、下のケースのように歯の大きさを小さくして、一本一本を細かく配置しないときれいな歯並びにならないことの方が多いです。
最初の状態です。

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第一期治療終了時です。横方向に十分に拡大されていますが、真ん中がずれていますし、前歯や犬歯がねじれています。

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これからインビザラインで第二期治療を行い、歯並びだけでなく嚙み合わせも整えていきます。
前期治療について
当院では前期治療で顎の矯正を行ない、すべての歯が永久歯に交換後に、一つ一つの歯をインビザラインで細かく動かして綺麗に並べています。
呼吸や飲み込み方を改善しても生えてくる永久歯の大きさは変えることができません。
前期治療だけでは終わらないケースで一番多いのが、生えてきた永久歯が大きすぎて、あごの拡大だけでは並ばない場合になります。前歯の幅が標準より大きい場合は、前期治療だけでは矯正は完了できないとお考えいただいて良いと思います。
第一期治療だけで矯正が終了できるためには、以下の条件をすべてクリアする必要があります。
① 上下の永久歯の大きさのバランスがとれている。
② 前期治療後、顎と永久歯の大きさのバランスが取れている。
③ 新しく生えてくる永久歯がねじれたり傾いていない
④ 親知らずが悪影響を与えない位置にある。
⑤ 前期治療後に口元が出ていない。
⑥ 上下の咬み合わせにズレがない。
⑦ 舌の癖等がない。
上記の条件が揃っていたために前期治療だけで綺麗に治るケースもありますが、これだけの条件が揃うというのは元々の状態に加えて運の要素も大きく影響するのが現実です。
第一期矯正治療を行っても、以下の状況であれば、一つ一つの永久歯を細かく動かす第二期矯正治療が必要です。
①前期矯正で咬み合わせを改善しきれなかった。
②永久歯がねじれたり、変な場所から生えてきた。
③前歯がずれてたり、奥歯の咬み方が左右で異なっている。
④はえてきた永久歯が大きすぎた。
⑤前期矯正でお子様があまり装置をお使いにならなかった。
⑥成長に伴って新たな問題が発生した。
⑦最初はなかった親知らずができた。
前期治療である程度の土台作りはできていますので、再度セファロ分析し、お口をスキャンして、現状からどう治療していくかをプランニングしてご説明いたします。

こむら小児歯科・矯正歯科でインビザライン・システムによる歯並び治療を行ったケースが2018年にインビザライン公式サイト:Align Global Galleryに#591番、Dr T. Komuraとして世界で591番目、大阪府では3番目に掲載されました▶

インビザライン・ファカルティとは、米国アライン・テクノロジー社公認の講師の資格で、日本全国で約20名の歯科医がファカルティ(指導医)として認定されています。
インビザラインの診断や治療技術、治療経験などについてセミナーを通して他のインビザラインドクターに指導しています。
当院では院長が立てた計画をインビザライン・ファカルティに監修していただくことで「本物のインビザライン」をご提供致します。
2022年にインビザライン社のプラチナステータス
そして2023年にはプラチナエリートステータスを取得しました。
