矯正歯科で抜歯してから穴や隙間が埋まるまでどれくらいの期間が必要?

大阪府の豊中市役所東400mにある「こむら小児歯科・矯正歯科」は、1995年の開業時から「削りすぎのむし歯治療、抜きすぎの矯正治療」に疑問を感じ、「多くの人にとって正しい歯科医療とは何か?」をずっと考えてきました。

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矯正治療で、抜歯あり・抜歯なしの基準がインビザラインによって大きく変わりました。

ご存じの通り、矯正の装置を使って歯を移動させ、綺麗に並べるには、そのためのスペースを確保する必要があります。スペースがないと歯は動きません。満員電車で身動きが取れない状況と似ています。

患者様の中には、

普通の大きさの歯に対して顎が小さい方

普通の大きさの顎に対して歯が大きい方

もいらっしゃいます。


ワイヤー矯正の場合には、主に顎を拡大せずに小臼歯の抜歯を選択し、スペースを確保することでこの問題に対処してきました。8年くらい前までは、「下顎を横に広げて、下の犬歯と犬歯の距離を拡大しても後戻りするため拡大は禁忌」と言われていました。

しかし、当院では20世紀から下顎を側方に拡大して、小臼歯を抜歯せずに良好な治療結果を得てきました。▶︎

そして、インビザラインによって、歯の根と骨の位置関係や歯の幅を非常に正確に測定することが可能になり、当院でも矯正治療は変わりました

上の写真のようにインビザライン治療では歯の幅を0.01mmの単位まで測定できる上に、綺麗に並ぶためには、上の歯の幅の合計と下の歯の幅の合計にどれだけ差があるのかについても0.01mmの高い精度で測定できます。

そのため、歯と歯の間をヤスリで正確に削ることで小臼歯を抜歯せずに治療できるケースが飛躍的に増加しました。

従来型の矯正治療の診断で「抜歯しないと矯正は無理」と言われた方も一度、当院にご相談ください。

このようなCTレントゲンの情報を組み込んだ正確な治療計画は、矯正治療の成功に欠かせません。

詳しくはこちらをご覧ください▶︎

矯正で抜歯後のスキマや穴がどのくらいで埋まるの?

◉抜歯後の期間について

抜歯した場所や歯の動かし方、ガタツキ具合によって、すきまが閉じるまでの期間は大きく異なります。

矯正治療で抜く対象となることの多い小臼歯部分(前から4番目、5番目の歯)は、スキマが埋まるまで大体1年〜1年半ほどかかります。

歯は1ヶ月に約1mm程度動くと言われています。しかし、歯根の長さや骨の緻密度によっても大きく異なります。また動きには個人差があるため、動きやすい人や動きにくい人もいます。

すきまについては、患者様の状態だけでなく、歯科医の診断の精度や技術でも違ってきます。治療計画に無理があった場合や歯の移動距離が長い場合はスキマが埋まるまでかなり時間がかかります。

また、上下の歯の幅のバランスが合っていないような場合には、治療後にスキマが残る場合もあります。

当院では矯正治療を行う前には必ず、下のような抜歯のシミュレーションを含めてシミュレーションを複数作成し、こういう場合にはスキマがどれくらいになるのかを事前にご説明致します。(下の動画はこの記事をわかりやすくするための動画であり実際の当院の治療計画ではありませんのでご安心ください)

*歯根を動かすのには時間がかかる

抜歯空隙(くうげき=スキマ)を閉じるステージは大きく分けて2つに分かれます。

① でこぼこや出っ歯を治すために歯を傾けながら動かすステージ(傾斜移動:けいしゃいどう)

このステージでは、歯根の先の動きは少ないため、早いスピードで歯を動かす事ができます。ワイヤー矯正治療の最初は、速く歯が動きますが、この移動が先行しているからです。

② その後に残ったスキマを歯の根も移動させて閉じるステージ(歯体移動:したいいどう)

このステージは歯根の先が動く量が多くなります。歯ぐきの中の骨が再生されながら歯根が動くので非常に時間がかかります。同じ距離を動かすのに歯を傾ける移動の4倍くらいの時間を要します。

*抜歯隙間がなかなか閉じない理由は?

*抜歯隙間がなかなか閉じない理由は?

① 根の先の移動に時間がかかる

たった1mmの空隙閉鎖でも歯の根を動かす場合は、半年以上かかる事もあるのです。

特に下の前から5番目である下顎第二小臼歯を抜歯した場合は、抜歯したあとのスキマの閉鎖に時間がかかります。

これは、「隣の第一大臼歯の根の先の移動に長期間かかる+下顎は上顎と比較して骨が硬い」からです。

② 深く咬みこんでいると動かない

歯を傾けて早く上のスキマを閉じようとするとラビッティング(上の前歯が必要以上に内側に傾いてしまうこと)が起こって前歯の嚙み合わせが深くなってしまい▶、上の前歯の移動が制限されて、時間がかかってしまうケースもあります。

③上下の歯の幅のバランスが合わない

例えば、下の歯の幅に比べて上の歯の幅が小さいと下がきれいに並んだ時に上の歯のスキマは閉じません。

こういう時は上の歯を人工的に大きくするか、下の歯の幅をヤスリで少し削って小さくして歯列を絞る場合もあります。ただし後戻りには注意が必要です。

抜歯治療を予防するには早期治療が重要

このように抜歯しただけできれいに治るわけではなく、細かく歯の幅を削ったりする必要も出てきます。

インビザライン治療で多くのケースが非抜歯で可能になった現在では、できるだけ抜歯治療を減らすために、お子さんの間に早期治療である程度、顎の大きさや位置関係を改善しておくことが非常に大切です。

根本的な問題として、「小臼歯を抜歯せずに治せたのかもしれない」という可能性もあります。

「口元が出ている。」、「歯がわずかにガタガタしている」を改善するために小臼歯を抜歯してワイヤー矯正を開始したが、矯正中に上下の歯列が拡大したため、結果的にスペースが余った可能性もあります。

また口元を下げるために前歯を後方に下げた結果、舌の可動域が狭くなれば、舌が元の位置を取ろうとして前歯を押して歯と歯の間にスキマができるのは、ある意味仕方ありません。

その他の理由

抜歯空隙が閉じない理由として次のような理由もあります。

歯ぐきのタイプによっては抜歯空隙が閉じるにつれ、歯と歯の間の歯ぐきが盛り上がっていく方もいます。そのまま角化して歯ぐきが硬くなると、スキマを閉じる事を邪魔する事もあります。ふつうは矯正治療を終了すると歯茎の腫れは治ってくるのですが、歯肉が歯を覆うくらいまで膨れてしまった場合は歯肉切除術を行う事もあります。

現在ではデジタルスキャンで精度が高い測定ができるようになったため、以前なら小臼歯を抜歯して治療していたケースでも、マウスピース矯正で奥歯を後ろに動かして、いくつかの歯の幅をヤスリで少し削ることで非抜歯で治療できる可能性が非常に高まりました。(注:親知らず等はあらかじめ抜歯が必要です)

豊中市のこむら小児歯科・矯正歯科でマウスピース矯正したケースは、マウスピース矯正のNo.1であるインビザラインの公式サイトであるAlign Global Galleryに掲載されています

小臼歯抜歯矯正治療を選択する前に一度、当院にご相談いただければ幸いです▶。



インビザライン治療について詳しくはこちら▶︎

インビザライン・ファカルティとは、米国アライン・テクノロジー社公認の講師の資格で、日本全国で約20名の歯科医がファカルティ(指導医)として認定されています。
インビザラインの診断や治療技術、治療経験などについてセミナーを通して他のインビザラインドクターに指導しています。
当院では院長が立てた計画をインビザライン・ファカルティに監修していただくことで「本物のインビザライン」をご提供致します。

2022年にインビザライン社のプラチナステータス
そして2023年にはプラチナエリートステータスを取得しました。


1. お電話の方はこちらからご予約ください▶ 0120-55-8249

2. 月火水木の15:30まで(夏休み期間はお電話ください)にご来院の方はこちらからご予約ください

3. 歯並びの問診票はこちらからご記入ください

◎診療時間

【月、火、水】10:00~12:40

       14:30~18:40
【金】14:30~18:40 
【土】10:00~12:40、14:30~16:30
   (16:40~17:40は矯正のみ
【木、日祝】休診
日曜日に月3回、矯正のみ10:00~12:40

受付時間完全予約制です。ご来院前に0120-55-8249  or  15:30までのネット予約 での事前ご予約を必ずお願いします。電話受付は平日は18時まで、土曜日は17時までです)

また当医院では、1995年より小児歯科+矯正歯科として、強い歯を育て、美しい歯並びを造り、守ってまいりました。

これまで13500人以上のご来院があり、矯正においては1900人以上です。

2010年頃から こどもさんのむし歯が少なくなり、インビザライン矯正をご希望される方が増えたため、現在では予防歯科+矯正歯科が私たちのメインの仕事になっています。

当医院は岡町駅(阪急宝塚線)から東へ徒歩12分です。医院前に4台、医院の東隣にある白い大きな家の地下に3台の駐車場(ノーマルのアルファードの車高OK)があります。

 桃山台、緑地公園、宝塚、箕面、茨木、吹田、伊丹、少路から来られる方もおられます。

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