矯正歯科注意矯正歯科注意

「上の前歯が気になるんです!」

多くの方がこうおっしゃって受診されます。しかし、上の前歯を並べるのはどちらかというと矯正治療の最後の方です。サロンでも前髪から仕上げる美容師さんがいないのと同じです。

実は成長期においては、歯が埋まっている土台の部分の治療が大切なのです!(ですから7歳までの受診が望ましいのです。)
良い歯並びの条件 先進国はマルチブラケットで仕上げます

現実として顎を広げただけで、上の3つをクリアする良い歯並びを達成できるケースはほとんどありません。

「マルチブラケット装置(braces)(リンク)」あるいはUSAで開発されたインビザラインというマウスピース(リンク)」を用いて、前歯だけでなく奥歯の咬み合わせまで一つ一つの歯を細かく動かして仕上げる必要があるケースがほとんどです。

奥歯の咬み合わせが完成するのは、早くても12歳以降です。 トータルの治療期間を短くしたい方は、13~14歳くらいから矯正を開始して、小臼歯を4本抜歯して治療する方が良いかもしれません。オーソドックスな矯正治療は欧米由来であり、 白人の顔を理想とし、横から見たときの下の前歯の前後方向の角度を重視します。

しかし、インビザライン治療や当院での矯正治療では、下の前歯の角度は個人によってもっとバリエーションがあっても良いと考えています。当院では、小学校2年生くらいから治療を開始し、小臼歯を抜かない矯正治療を数多く行ってきました。インビザライン(リンク)治療についても8年以上の治療経験を積んでいます。braces

昭和40年代から使われている装置に「 床矯正装置(リンク)」があります。歯型を元に技工所が作る簡単な装置なので、一般歯科での床矯正に広く使われています。一般歯科医向けのセミナー(リンク)で人気のこの装置はアゴを広げることはできますが、一つ一つの歯を3次元的に正確には動かせません。

このため、下図のように 拡大床とマルチブラケット装置では、治療結果がまったく異なっていることに注意が必要です。拡大床のみでは 下の奥歯は手前に傾いたままです。

拡大床とマルチブラケットの違い

拡大床とマルチブラケットの違い

豊中市のこむら小児歯科・矯正歯科では、上図のケースなら、上下の顎を拡大後にマルチブラケット装置やインビザライン (リンク)で奥歯を整直し、スペースを作ってから前歯を並べます。もし、下の親知らずがあれば、スペースが足りないので親知らずの抜歯も必要です。マルチブラケット装置やインビザラインは、拡大床と異なり、一つ一つの歯を細かく動かせるので、良い咬み合わせと良い歯並びの両方を実現することができます。

souchi

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さらに複雑なケースでは、右上の写真のような各種装置(パラタルバー、ペンデュラム、急速拡大装置、クアドヘリックス、バイオネーター、ムーシールド、パナシールド、マイオブレース等)が状況に応じて必要になってきます。

お店で出すレベルの料理が「包丁だけ」では作れないのと同じで、これらの大雑把な動きしかコントロールできない装置で矯正治療を終了できることはほとんどありません。

私達は「検査と診断」を行ってから最適な時期に治療を開始し、症例に応じて色々な装置を使い分けて、歯列の育成が必要なケースから抜歯が必要なケースまでを 前歯の並びだけでなく、奥の第二大臼歯の咬み合わせまで考慮して、治療を行っています。(リンク)

平均的なケースなら10才くらいから

こむら小児歯科・矯正歯科では、中学生まで治療開始を待つのではなく、簡単なケースでは、10歳頃から、そしてやや難しいケースでは7歳くらいから治療を開始する事で、多くの患者さんを小臼歯非抜歯で治療してきました。

ブラケット ただ、抜歯が必要なケースでは、 第二大臼歯が生えてきて(12歳頃 写真の女子くらい)から治療を開始する方が 効率が良い場合もあります。

早期治療にはリスクもあります。 歯並びだけに気を取られて、虫歯になりやすい6歳臼歯が成熟する前に装置を入れると、 6歳臼歯が虫歯になりやすくなる場合もあります。

矯正治療の内容は、個人差が非常に大きく兄弟でも大きく異なる場合が多いです。

ですからまずは検査を行い、将来を見据えた診断を受けて、最適なタイミングに適切な治療を行う事が大切です。

最近、15〜18歳で初めて来院される方の多くが「10歳くらいまでに当歯科を受診してもらっていたら・・・」と感じるケースです。

床矯正は注意すべきこともある

exp 時々、近くの矯正の先生方とお話しますが、低年令から床矯正装置だけを使用して、「これで終わりました」と別の歯科医院で言われたけれど、仕上がりに納得できないとか、「広げすぎて歯が咬んでないので心配になった」等、うまくいっていないケース(リンク)でときどき相談を受けるようです。

私は1992年の9月に 床矯正装置について論文を出しています。(リンク)床矯正装置は簡単なケースであれば「広げたら、たまたまうまく咬んでくれた」というラッキーなケースもあります。

しかし、拡大床は一つ一つの歯を3次元的に細かく動かすことはできない装置なので、床矯正装置に多くを期待するのはムリがあります。

床矯正装置の注意点として以下のようなことが挙げられます。

  • 拡大し過ぎると、将来問題が出る(特に下前歯と下の小臼歯)
  • 拡大できる量には限度があり、上アゴと比べて下アゴはあまり広がらない
  • 限度を超えてアゴを広げると咬み合わせがズレる
  • 歯を傾斜移動できるが、3次元的に正確に動かす事ができない
  • 適応でないケースに床矯正装置を用いると、歯が外側に向き、出っ歯になったり口もとがふくらんだりしてしまう
  • 拡大し過ぎると

    拡大し過ぎると

不正咬合は一人一人異なります。 それぞれの不正咬合に個別でキチンと対応するには、歯を色々な方向に3次元的に正確に動かす必要があります。

顎間ゴム

顎間ゴム

歯並びを良くして 咬み合わせのズレを直すためには、 歯の動きを3次元的に正確にコントロールできるマルチブラケット装置(braces)(リンク)やインビザラインが欠かせません。
一つ一つの歯にブラケットやアタッチメントを取り付け、ワイヤーやマウスピースの「ねじれ」や「たわみ」、ゴムの力を利用して、上の図のように歯並びや咬み合わせを細かく修正していきます。
デジタル計測のインビザラインでは、さらに精度の高い仕上げが可能です。

しかし、床矯正装置では、このような精密な治療はできません。非常に簡単なケース以外は、拡大床だけでは、歯並びと咬み合わせはキチンと治らないのが現実です。私も床矯正装置の体験者です

側面頭部エックス線規格写真 1970年代に、私は小学校低学年で矯正治療を行いました。

当時の矯正は 側面頭部エックス線規格写真(写真)を含む検査を行なわず、床矯正装置のみの使用でした。

治療の結果、なんとか前歯は並びましたが、咬み合わせは 右に大きくズレたままでしたので、成人してからマルチブラケット装置で更に矯正する必要がありました。 お子様の奥歯のかみ合わせを無視してはいけない ○「今、すぐに始めないと手遅れになります。」、「早く始めたら早く終わりますよ」、「予防矯正をしておけば、歯に器具をつけなくてすみますよ」等、保護者の不安を煽った「低年齢からの既製の装置や拡大床を使っての治療」が蔓延しています。

しかし、お子様は大人と違って適応力があるので、乳犬歯を適当に抜いたり、合わない装置を入れたり、むやみにアゴを広げたりしても、あまり不調を訴えません。

前歯を並べるために乳歯を早めに抜くと、下の図のように大臼歯が手前に倒れて スペースが失われ、前歯が伸びて 奥歯のかみ合わせがおかしくなってしまいます。

early_loss

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早期に乳歯を抜いてしまったり、ディスキング(IPR)(リンク)を行えば、奥歯が前にズレて治療の難易度が上がってしまいます。 下の図のように、マルチブラケット装置等でパワーをかけて、奥歯まで起こさないと治らなくなります。

early_loss

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歯が大きいケースは抜歯しないと並ばない

○最近は矯正をご経験された保護者も多く、「私も子どもの頃から矯正していたら非抜歯でできたのですか?」と聞かれる ケースが多いです。

そういうケースも中にはあるのは事実です。しかし、歯が非常に大きいケースでは 小さい頃からあごを広げたとしても、昔も今も、日本でもアメリカでもヨーロッパでも、抜歯矯正しないと並びません。(もちろん、それぞれの歯を限度(片面で0.25mm)を超えて削って小さくすれば、抜かずに早く並べることができますが、そもそも限度以上に歯を削る事自体がアウトです。

たとえば、普通の大きさの家具が8個しか入らない小さな部屋に 大きめの家具を
並べるためには、家具の数を減らして7個にするか、又は一つ一つの家具の大きさを小さくするしか方法がないのと同じです。
当院には、海外から「帰国された患者様」や「保護者ご本人が抜歯矯正された方」も多くお越しになります。この方々は、この記事のように(リンク)矯正について良くご存じですから「とにかく床矯正装置で歯を抜かずに治療を行って下さい」とは決しておっしゃいません。

非抜歯ケースでも親知らずは抜歯しないと並ばない

親知らずは、生えてくる時に強い力で前の歯を押すため、「ドミノ倒し」が起こって 歯並びを悪くします。ですから矯正治療の完全な終了は、すべての親知らずを抜き終わった後に 達成されます。矯正治療の途中で、親知らずを抜かないといけない場合も多いです。

wisdom_teeth

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メールや電話だけでは正しい診断は難しい

○お子様の「良い未来」をつくるためには、まず良く調べる必要があります。

ざっくりと言わせて頂ければ、「矯正治療≒ 家のリフォーム」とお考え頂ければ良いと思います。リフォーム前には詳しい現地調査が必要です。メールや電話だけで正確にリフォームのお見積もりが出ないのと同じです。

さて、家をリフォームするには、平面図も立面図も必要です。平面図だけでは正確な工事はできません。歯の矯正も同じです。通常の歯のレントゲンでは平面図を作製できません。立面図だけです。立面図だけで家全体のリフォームは可能でしょうか?

レントゲン

矯正のための平面図づくりには、下のようなセファロレントゲン写真撮影と計測、分析が欠かせません。

レントゲン

リフォーム工事における大切な「平面図」が、セファロ分析です。しかし、多くの歯科医院にはこのセファロレントゲン撮影機がありません。

○こむら小児歯科・矯正歯科では、必要な資料を採得し、問題点を明確にしてから治療を開始しています。「お子様や保護者が気になっている問題点」+「検査して初めてわかる問題点」の両方をクリアしないと正しい治療はできません。

検査の結果、簡単なケースであれば、装置が少なく期間も短くなるので費用は少なくてすみます。柱や壁の位置を変えずにリフォームが可能なら、費用が安くなるのと同じです。

こむら小児歯科・矯正歯科は豊中市で22年で1300症例以上の実績がありますが、今までセファロ分析なしで治療を行った事は一度もありません。当歯科では、2019年4月にレントゲンの機械を更新し、より鮮明な画像を元に診断を行っています。

受け口を早めに改善した方が良い理由

早期治療のすすめ

早期治療のすすめ

受け口のままで放置すると、咬む力によって、上図のように下の前歯を介して下顎の成長を助長する方向に力がかかります。
これが「受け口は早期に治療した方が良い」と言われる理由です。
しかし、下顎の成長が非常に大きいケースでは 上の顎の拡大と前方への牽引だけでは改善できないので、成長終了後に外科矯正が必要になる場合があります。

下顎の前歯がガタガタになりやすい理由

下顎前歯の叢生

下顎前歯の叢生

口を動かさずに生活するのであれば、歯並びは安定するのですが、現実には、私達はほぼ一日中口を動かしています。下顎が左右に動く度に、下顎の犬歯には内向きへの力がかかります。その力により、犬歯に近い下の前歯がガタガタになろうとします。ですから、下の前歯のガタガタを防ぐためには保定が欠かせません。

ごく稀に、埋伏歯を引っ張っても出てこない場合があります

埋伏歯

埋伏歯

詳しくはこちら(リンク)

使うことで成長します

18歳

18歳

適切な装置を使うことで小さめの下顎を大きくできるでしょうか?

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矯正治療で上の第2大臼歯を抜歯して治療するのは間違いでしょうか?

そんなに大きな歯を抜いても大丈夫なんでしょうか?

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上顎だけにブラケット

上顎だけにブラケット

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残念ながら歯科の世界でも自作自演はあります

実はGoogleで検索すると上位にくる矯正やインプラントの口コミサイトで、口コミを装った“ステマ”が行われています。

ついには、豊中市のこむら小児歯科・矯正歯科の症例写真を盗用したサイト(リンク)まで登場しました。

詳しくはこちら(リンク)

リンカーンの言葉をご紹介します。

You can fool some of the people all of the time, and all of the people some of the time, but you can not fool all of the people all of the time.  -Abraham Lincoln

一部の人たちを常に、そしてすべての人たちを一時的にだますことはできるが、すべての人たちを ずっとだますことはできない。 -エイブラハム・リンカーン

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