矯正中の歯の痛みについて(矯正器具装着後や矯正装置調整後)

大阪府の豊中市役所東400mにある「こむら小児歯科・矯正歯科」は、1995年の開業時から「削りすぎのむし歯治療、抜きすぎの矯正治療」に疑問を感じ、「多くの人にとって正しい歯科医療とは何か?」をずっと考えてきました。

当医院で患者様によく使う矯正器具と口の中の痛みについて一覧にし、ご紹介いたします。不安に思われる方はぜひお読み下さい。


固定装置の痛みについて そもそも痛みは生じるの?

矯正装置を付けたときに、最初の数日は痛みを感じ、食事の際も苦痛に感じる方もいらっしゃいますが、

これは言うまでもなく、歯が動いている証拠です。痛み止めを服用していただくことが多いです。

一方でリテーナーは、元に戻るのを食い止めるために利用されます。歯の位置は基本的に動かないため、装置を付けることによって痛みが出てくることはあまりありません。

では、なぜ痛いと感じるのか?

歯は顎の骨の中に植わっています。歯に力をかけると一方では歯根膜が伸び、反対側では骨が圧迫され少し溶けます。(骨の吸収)

歯が移動後、伸びた歯根膜は元に戻り、そこに新しい骨ができます。この吸収と再生を繰り返して歯は動いていきます。

このように、歯の周りの骨が刺激をうけることによって、生理的に痛みが出るのです。

痛みの種類について

 痛みには歯が動くことによるものと、装置が頬や唇にあたるものの2種類があります。

装置の種類により痛みが異なります

1)マルチブラケット装置 (歯に白や銀のブロックを付けてワイヤーが通っている装置)

Healthy Teeth with metal braces, Macro view. Medically accurate dental 3D illustration

一般的にこちらの装置が一番痛みを感じます。装置をつけている歯全体が痛いです。

あと口の中の粘膜がブラケットと擦れて痛くなる場合があります。その際はワックスをお渡ししていますので、ブラケットを乾燥させてワックスを該当するブラケットにお貼り願います。

2)顎外固定装置 ヘッドギア・チンキャップ

朝起きた時や朝ごはんを食べる時、奥歯や前歯が痛くなります。

通常は数日でなくなるので、気にせず装置をしっかり使用しましょう。

3)床型拡大装置

上顎の痛みは少ないです。下顎は舌側の歯肉、特に奥歯の内側歯肉に傷ができ、痛みを生じます。1年に2回〜4回くらいです。

そこでやめてしまうと、再度使用する時、痛みが生じます。我慢して使用していると、自然に痛みがなくなります。顎が痛くなった場合はご相談ください。

4)機能的矯正装置

一般的に痛みは少なく、 装置をつける違和感や話にくいことが気になります

5)顎間ゴム

しっかり使用していると使い始めてから数日間、ゴムをかけている歯に痛みが生じます。

6)固定式拡大装置

急速拡大装置

  • 顎を大きく広げる装置です。小学校の3年生以上に用いることが多いです。慣れるまでは飲み込みにくく、喉が痛いと表現されることがあります。
  • 内側に装置があるので、舌で触っていると舌の当たる部分がピリピリします。
  • 具体的な解決方法はあまりなく、基本的に慣れていただくしかないように思います。
  • 装着後3日ほど主に奥歯に痛みが生じます。長いと一週間くらい痛みます。
  • ピークは2〜3日後で、徐々に痛みが和らぎます。 舌の痛みや歯肉の痛みを生じることもあります。

クアドヘリックス

  • 拡大して入れるため入れてから3時間後から3日〜1週間お痛みが出やすいです。
  • 慣れるまでは飲み込みにくく、喉が痛いと表現されることがあります。
  • 内側にワイヤーがあるので、舌で触っていると舌がピリピリします。
  • 特にクアドヘリックスは 舌表面に跡が付いて痛みが出るときがあります。

8)マウスピース型矯正歯科装置

マウスピース矯正一般的に装着後1日〜2日きつさを感じます。マウスピース矯正の種類により変化します。

痛いと感じる時の原因と解決策について

①装置に慣れておらず違和感を覚えている

基本的に歯をその場で固定する装置ですが、ときに歯の位置を微調整することがあります。

最初は変な感覚だったとしても、数日もすれば慣れますので、様子を見てみましょう。

②装置と歯茎が当たっている

保定装置は矯正後の歯の型に合わせて作りますが、歯茎などに当たって痛みが生じることもあります。

口内炎が発生しやすい原因ともなりますので、明らかに当たっている場合には相談されることをおすすめします。

③保定装置を付けていない時期があった

久々に付けると痛みを伴うことがあります。これは、その間に歯が動いていたためです。

矯正というのは歯を別の場所に動かしている状態で、下の繊維などはそのままとなります。

そこで元の状態に戻ろうとして動いていくのです。

保定装置は、食い止めるための役割があると言えますが、放置する期間が長いと、矯正によって整えたものが乱れた状態になってしまいます。

程度が大きいと作り直す あるいは矯正からやり直す必要があることも多いです。

しばらくしても違和感がなくならない場合には、ご予約のお電話をお待ちしています。0120-55-8249

矯正中の痛みと食事

「歯が痛くて、ごはんが食べられない。一体、何を食べたらいいの? 」

歯列矯正中の患者さんの大きな悩みではないでしょうか。今回は痛みの原因と対処法、そして歯が痛くて食べることができないとき何を食べたらいいかを説明していきます。

歯列矯正の歯の痛みは、ほとんどが歯を動かしている時に生じます。

 Qなぜ歯列矯正は痛いのか

例えば歯を後ろに動かすと仮定します。歯には、歯と歯を支える歯槽骨という顎の骨の間に歯根膜という繊維状のものがあります。歯の後ろ側に力がかかると後ろ側の歯根膜は押しつぶされますが、元の長さに戻ろうとします(輪ゴムを引っ張った後に戻ろうとする力と同じです)。

歯根膜が元に戻ろうと信号を出すとその分だけ歯槽骨を溶かし,スペースを作るのです。一方、歯の前側は引っ張られて歯根膜が伸びてしまいます。伸びた歯根膜も同様に元の長さに戻ろうとします。そうすると歯槽骨は出来てしまったスペースを埋めようと骨を作り出します。このように骨を作ったり溶かしたりしながら歯は動いていくのですが、その際に痛みが生じます。 特にワイヤーとブラケットと呼ばれる矯正器具を使った場合に起こりやすい痛みです。

痛みの種類は矯正器具が口の内側や舌に当たることで痛みを感じるだけでなく、傷がつき口内炎ができてしまうこともあります。

矯正治療は歯を少しずつ動かして、正しい位置へ移動させる治療法です。そのため、歯が動く時に痛みを感じることがあります。とくに矯正器具を装着してから36時間までが痛みのピークとされていますが、時間が経過するにつれて落ち着いていきます。

Q,特に痛みを感じるときの食事は?

矯正器具のワイヤーを締め直したり交換したりした後、噛んだ時に痛みを感じます。とくに硬いものを噛みしめると痛みを感じやすくなるので、痛みが治まるまでは柔らかいものや飲み込みやすいものを食べるようにしましょう。

また、矯正器具が口の中や舌に当たって傷がつくことで口内炎ができやすくなります。口内炎は数日から一週間程度で治りますが、口内炎に矯正器具が当たってしまうことで治るまでに時間がかかってしまう場合もあります。

Q、痛みのピークは?

歯を動かすことで生じる痛みのピークは2~3日間です。その後徐々に痛みは減り、1週間程度で落ち着いてきます。

Q,矯正の方法が違うと痛みの程度は変わるの?

成人矯正の場合、矯正の方法には大きく分けて2種類あります。

ワイヤーとブラケットを用いた矯正とマウスピースによる矯正です。

ワイヤー矯正の場合、1ヶ月に1度の来院時にワイヤーを締めたり、交換を行います。このときすべての歯に対して一気に力がかかってくるので、直後から痛みが出てきます。また、1ヶ月で歯を動かしたい分の力をかけるため、痛みとしては大きいものとなります。このように最初は強く痛みますが、徐々に痛みはおさまってきます。

一方マウスピース矯正の場合、マウスピースの交換は1週間に1回程度で患者様ご自身で行います。来院は1〜3ヶ月に1度が目安です。マウスピース矯正の場合も同様に、マウスピースの交換をした直後は痛みがあります。しかし歯を一気に動かすのではなく部分的に動かしていくため、痛みも部分的なものとなります。また、1週間で歯を動かしたい分しか力がかからないため、痛みはワイヤー矯正と比べると小さいものとなります。1ヶ月の歯を動かす移動量が同じ場合、マウスピース矯正は4回に分けて力を加えるため、ワイヤー矯正と比べて痛みが4分の1になってきます。

 オススメの食べ物

痛みがある時は、普通に炊いたごはん粒でも痛くて噛めない事があります。柔らかいものを食べることをおすすめします。

・お粥

痛みに合わせて5倍粥、7倍粥と調節すると良いでしょう。

・リゾット

野菜と一緒にクタクタに煮込んでしまえば野菜の栄養も取れますし、調味料やスープを変えれば味の変化も楽しめます。

・煮込みうどん

痛みがある時はうどんでさえかたく感じます。噛みきるものツラい時があるので、食べやすい大きさにカットしておくと良いでしょう。

・茶碗蒸し

蒸し器を使って作らなくても、今は温めるだけで食べられるものがあります。卵を使っているので、タンパク質も摂ることができます。

・オムレツ、スクランブルエッグ

茶碗蒸しと同様にタンパク質も摂ることができ、舌でつぶす事ができるため胃の負担を軽くすることができます。

・蒸しパン

    フワフワの蒸しパンであれば、口の中でホロホロと崩れるので食べやすいです。

・豆腐

     高タンパク質で何よりも柔らかいです。 ニンジンなどと一緒に湯豆腐にすれば野菜もとれて栄養バランスも良くなります。

・ポトフ

じゃがいも、ニンジン、玉ねぎ、大根、カブ、ブロッコリーなどを一口大にカットした鶏肉と一緒にスープで煮込めば、舌でつぶすことができる位の柔らかさになり食べやすいです。

・ポテトサラダ

コンビニなどでも手に入るポテトサラダは噛まずに食べることが出来ます。手作りの時は、キュウリは細かく刻んであげると食べやすいでしょう。ツナも入れることでタンパク質を補うことが出来ます。

・にゅうめん

うどんでさえ噛みきったり、すりつぶしたり出来ない時は少し柔らかくゆがいたにゅうめんがオススメです。ただし、ワイヤーに引っ掛かってしまう事があるので、その時は歯ブラシで優しく取り除いてください。

食事のポイント

・細かく刻んでおく噛みきることが難しいのであれば、はじめから細かく刻んだり小さく一口大にカットしておくと、とても食べやすくなります。

・柔らかく煮ておく奥歯ですり潰すことが難しいのであれば、舌でつぶせる位の柔らかさまでゆがいたり煮込んでしまえば痛みを感じることが少ないでしょう。

・すりおろすニンジン、玉ねぎや大根、高野豆腐などすりおろしてリゾットに混ぜることで片寄りがちな栄養素を補うことが出来ます。リンゴもすりおろせば食べることが出来ます。

口内炎ができてしまっている場合には、ビタミンB2やB6を含む食品を食べると回復を助けてくれます。

矯正治療中に気を付けたい食べ物

・ガムやキャラメル

ガムやキャラメル、ソフトキャンディなどは粘着性が高くブラケットやワイヤーの下に入り込んで取れなくなってしまいます。くっついたキャラメル等を無理に取ろうとすると、ワイヤーとブラケットをくくりつけている細い針金が飛び出して頬や唇を傷つけてしまいます。また、キャラメルやソフトキャンディは糖分が多いので、挟まったまま放置すると虫歯になってしまう原因になります。

・お煎餅などのかたい食べ物

かたい食べ物を噛む時に矯正装置に力がかかると、装置が外れてしまったり変形する可能性があります。装置の脱離や破損が原因で治療が遅れてしまったり、装置が頬や舌に当たって傷を作ってしまうことがありますので注意してください。

□まとめ

今回は、矯正を行う際の痛みについて解説しました。

痛みが強い時は、食欲が低下してしまうことが多いと思います。しかし「食べない」のではなく「食べられる物を食べる」ことが大切です。治療が進むにつれて、痛みの程度も落ち着いてきたり慣れてきます。矯正治療の痛みとうまく付き合っていきましょう。

こむら小児歯科・矯正歯科でインビザライン・システムによる歯並び治療を行ったケースが2018年にインビザライン公式サイト:Align Global Galleryに#591番、Dr T. Komuraとして世界で591番目、大阪府の歯科医としては3番目に掲載されました▶


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インビザライン・ファカルティとは、米国アライン・テクノロジー社公認の講師の資格で、日本全国で約20名の歯科医がファカルティ(指導医)として認定されています。
インビザラインの診断や治療技術、治療経験などについてセミナーを通して他のインビザラインドクターに指導しています。
当院では院長が立てた計画をインビザライン・ファカルティに監修していただくことで「本物のインビザライン」をご提供致します。

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