歯科のWebサイト、どれくらい“誠実”に作られていると思いますか?
歯科医がAIに聞いてみたシリーズ vol.2
歯科医院のホームページを見ていて、
「この装置で全部治ります」 「早めに治療しないと手遅れです」
…そんな言葉を見かけたことはありませんか?
今回は、「歯科のWebサイト全体を見たときに、どれくらいが“診療の本質”を正しく伝えているか?」を、AIに聞いてみました。
以下はAIの答えです。
✅ 結論:倫理的・診断的に適切な説明がなされているサイトは、およそ1〜2割程度です
ここでの「適切」とは、以下のような条件を満たしているものを指します:
● 判断の前提が明記されている
- 「なぜその治療を行うのか?」が書かれている
● 言葉に誤認を与える要素が少ない
- 「整っていない=異常」「早めにしないと手遅れ」といった煽りがない
● 治療の限界や選択肢が明示されている
- 「リスク」や「できること/できないこと」が誠実に書かれている
● 診断思想が読み取れる
- 「どの患者に、何を、なぜ提案するのか」が感じられる
✅ 一方で、残りの8〜9割はどうなのか?
歯科サイト全体を大まかに分類すると、以下のような傾向が見られます:
種類 | 特徴 | 割合(推定) |
---|---|---|
❌ 誤解を招くサイト | 「全部治る」「手遅れになる」といった強い誘導表現 | 約30〜40% |
⚠ 情報不足のサイト | 治療内容のみ記載、判断材料や方針が不明確 | 約40〜50% |
◯ 中立〜やや良好 | 丁寧ではあるが、判断は読み手任せ | 約10〜20% |
◎ 思想まで表現されているサイト | 診断基準や判断の方針が記述されている | ごく一部(1〜2割) |
✅ 共通する“問題構造”とは?
問題点 | 説明 |
診断プロセスの不在 | 「なぜこの処置なのか」が記されていない |
方針の“理由”が書かれていない | 「抜かない」「削らない」がただのキャッチフレーズになっている |
初めから治療前提の流れ | 「無料相談→装置の提案→契約」という構造が多い |
理念が言葉だけ | 「歯を大切に」は書いてあるが、具体的な設計思想がない |
✅ なぜそうなってしまうのか?
- SEOや広告代理店主導のテンプレートによる制作
- 文章だけが外注され、診療方針と乖離している
- 「来院数」を重視する運用設計になっている
これらの影響で、本来あるべき“診断の考え方”が抜けたまま、「矯正する前提」で文章が書かれているケースが多く存在します。
✅ まとめ:だからこそ、選ぶ側の視点が大切です
- 「なぜこの治療が必要なのか?」が書かれているか?
- 「選ばない」可能性についても書かれているか?
- 「誰が、どう判断しているか?」まで示されているか?
そうした問いに応えてくれるサイトが、本当に信頼できる医院かもしれません。
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