整える前に、見極める──こむら小児歯科・矯正歯科の「設計力」とは
「歯ならび」は、ただキレイにすればいいわけじゃない。
最近、「目立たない矯正」や「短期間で治せる」といった言葉をよく見かけます。
たしかに、見た目がキレイになると、自信がついて気持ちも明るくなりますよね。
でも、矯正治療でいちばん大事なのは、「どこを、どこまで治すか」をきちんと見極めることなんです。
「矯正の設計」ってなに?
私たちは、矯正治療のことを「設計」と考えています。
設計とは、「どの歯を、どこまで動かすのか」を決めること。
これは建物を建てるときの設計図と同じで、とても大事な部分です。
歯を並べるだけじゃなく、かむ力やあごの動き、顔のバランスまで見て判断します。
見た目だけを整える矯正は、失敗することもある。
たとえば「横顔をキレイに見せたいから、前歯を引っこめましょう」と言って、本当は抜かなくてもよい歯を抜いてしまうことがあります。
これでは、見た目は整っても、かみにくい・あごが痛い・顔がこけたように見えるといった問題が起きることも。
だから私たちは、できるだけ歯を抜かない、削らない、無理に動かさない治療を大切にしています。
「AIがやってくれる」わけではありません。
最近の矯正はコンピューターを使うことが増え、「AIが全部やってくれるんでしょ?」と思われることもあります。
でも本当は、最終的にどう設計するかは“人”が決めることです。
私たちは、全ての患者さんの設計を院長が直接担当し、必要があればインビザライン公認インストラクターとも相談しています。
「整える」よりも、「正しく整える」ことが大切です。
矯正はただの“美容”ではありません。
大切なのは、その人の生活や体に本当に合った設計をすることです。
だから私たちは、
「この人の歯を、どう整えるのがいちばん体に合っているか?」
「成長を待った方がいいのか、今動かした方がいいのか?」
そんなことを毎日真剣に考えながら治療しています。