それ、本当に“異常”ですか? — 矯正でよくある「思い込み」を見直す
歯科医がAIに聞いてみたシリーズ vol.3
矯正相談で「この歯並びは異常です」「このズレは治したほうがいい」と言われた経験、ありませんか?
でも、本当にそれは“異常”なのでしょうか? 今回は、矯正の現場でよく耳にする5つの“異常”について、AIに話を聞いてみました。
以下はAIの答えです。
■ 1. 歯が少し凸凹している=全部整えるべき?
AI: 少しの叢生(ガタつき)があるだけで「矯正が必要」とされることがありますが、実際には機能的に問題がないケースも多いです。見た目だけを基準にするのではなく、噛み合わせや使いやすさを総合的に判断すべきです。
■ 2. 八重歯は抜かないと治らない?
AI: 従来「八重歯は抜歯で治す」のが定番でしたが、顎の広さや骨格バランスを正しく診断すれば、非抜歯で整うケースも少なくありません。文化的な印象で「悪い」と決めつけないことが大切です。
■ 3. 過蓋咬合(かがいこうごう)=必ず治すべき?
AI: 「噛み合わせが深い=異常」という印象が強いですが、必ずしも矯正が必要なわけではありません。深くても安定して機能しているなら、それを無理に変えることが逆効果になることもあります。
■ 4. 正中がズレている=異常?
AI: 上下の正中(真ん中の線)が1〜2mmズレていても、それはよくある個人差であり、骨格的に問題がなければ治療の必要はないことも多いです。顔全体のバランスを優先して考えるべきです。
■ 5. 後戻り=矯正やり直し前提?
AI: 過去に矯正していた方の“後戻り”も、すぐに「再治療が必要」とは限りません。程度や本人の希望によっては、経過観察や部分的な対応で十分なこともあります。
■ 結論:「矯正=全部治す」ではありません
整えることがすべてではなく、「どこを整えるべきか」「どこは整えなくても良いか」を見極めることが、診断の責任です。
最近では、SNSや美容的なトレンドにより「揃っていない=異常」と思い込んでしまう傾向も見られます。
でも実際は、そのままでも十分美しく、機能的にも安定している歯並び・骨格はたくさんあります。
いかがでしたか? 皆さんは、この5つの“矯正の思い込み”、どう感じますか? 「それ、本当に治すべきこと?」と感じた方は、ぜひ一度ご相談ください。
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