前歯だけ治したい!奥歯は気にならないのに…なぜ部分矯正できないのですか?
前歯には奥歯の噛み合わせが関係しています
「前歯だけ」のような部分矯正は、原則として、奥歯の並びや噛み合わせに問題がない場合に限って行います。
「奥歯は見えないから」と、奥歯の並びや噛み合わせが不安定なまま、前歯を無理に並べると余計に噛み合わせが悪くなりがちです。その結果、リカバリーのために奥歯も動かさないといけなくなり、結局、全体矯正になってしまいます。
家のリフォームで例えると、土台が良くない家のリフォームを、見えないからといって土台を直さずにリフォームするとどうなるでしょう?家が傾いたり、ゆがんできたりします。
矯正も同じです。奥歯のかみ合わせが安定していないのに前歯だけの部分矯正を行っても数年すると前歯の並びが悪くなってしまうことが非常に多いです▶︎
奥歯の噛み合わせに病的な異常がなくても…
この方の例を挙げますと、奥歯の噛み合わせに大きな問題はなかったものの、左右で非対称性がありました。前歯は一見きれいに並んでいましたが、上下の犬歯の位置関係が左右で異なっていました。当初、前歯の矯正のみを希望されたそうなのですが、治療が進むにつれて、左右の噛み合わせの違いや上下の前歯の中心線のずれが気になり始めたと言います。
これは、お部屋の片付けと似ています。一部分を整理すると、それまで気にならなかった他の部分が目立ち始めるのです。歯並びの治療でも同様のことが起こります。最初は部分的な矯正で十分だと思っていても、治療が進むにつれて他の部分も直したくなることがあります。
しかし、例えば、インビザラインGO(部分矯正)を選択した後に全体の治療を希望する場合、新たにインビザラインコンプリヘンシブ(全体矯正)を契約し直す必要があります。
この患者様の場合、初回相談時に部分矯正と全体矯正の選択肢がありましたが、費用と期間を考慮して部分矯正を選択されたとのことでした。成人の矯正では、奥歯の移動が難しいため、この選択自体は間違いではありませんでした。
しかし、治療の進行に伴い、別の部分が気になるケースは珍しくありません。初めに費用と期間だけで部分矯正を選択すると、このように後になって不満が残る可能性があります。
歯並びの治療を検討する際は、現在気になる部分だけでなく、将来的な満足度も考慮に入れることが大切です。費用や期間は重要な要素ですが、長期的な視点で自分に最適な治療方法を選ぶことをお勧めします。歯科医師とよく相談し、自分の希望や生活スタイルに合った治療計画を立てることが、最終的な満足度につながるといえるでしょう。
インビザライン公式HPに掲載されました!
こむら小児歯科・矯正歯科でインビザライン・システムによる歯並び治療を行ったケースが2018年にインビザライン公式サイト:Align Global Galleryに#591番、Dr T. Komuraとして世界で591番目、大阪府では3番目に掲載されました▶
インビザライン・ファカルティとは、米国アライン・テクノロジー社公認の講師の資格で、日本全国で約20名の歯科医がファカルティ(指導医)として認定されています。
インビザラインの診断や治療技術、治療経験などについてセミナーを通して他のインビザラインドクターに指導しています。
当院では院長が立てた計画をインビザライン・ファカルティに監修していただくことで「本物のインビザライン」をご提供致します。
2022年にインビザライン社のプラチナステータス
そして2023年にはプラチナエリートステータスを取得しました。