偶然の出会いは一つもない ー すべての人がつながっている、という視点

偶然の出会いは一つもない ー すべての人がつながっている、という視点

診療をしていると、年齢や背景のまったく異なる方々とお会いします。
どの方も初めてのようでありながら、どこか静かに心が通う瞬間があります。
私はそれを「ご縁」と呼び、大切に受け取っています。

来院される方お一人おひとりには、それぞれに意味のあるつながりがある。
その考えは、日々の診療の中で揺らぐことはありません。

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人は本来、別々の個体ではなく “ひとつの生命” の中にある

世の中では「好き」「嫌い」や「相性」という言葉がありますが、
その感覚は、自分と相手が切り離された存在だと見ているときに生まれます。

しかし本来、人と人とは深いところでつながっており、完全に分断された個体ではありません。
一つの大きな生命の大樹から枝分かれしたように、私たちは元をたどれば同じ根につながった存在です。

姿や考え方が違って見えても、根源では同じ生命を分かち合っています。
ですから、私は来院される方を、分け隔てなく大切に思っています。
そこに濃淡はなく、どの方も私にとって、ご縁の流れの中に現れた大切な存在です。

出会いには「好き嫌い」を超えた意味がある

好き嫌いという感覚は、表面的な印象や経験から生まれます。
ですが、その奥には、人生の途中で必要な気づきや学びを届けてくれる縁が隠れていることがあります。

穏やかな気持ちをもたらしてくれる出会いもあれば、
自分を見つめ直すきっかけになる出会いもあります。
どちらも、それぞれの意味を持って現れるご縁だと思っています。

ですから私は、特定の誰かと距離が縮まらないと感じることはありません。
出会った瞬間から、その方とはすでにつながりがあり、必要なタイミングでご縁として現れていると感じているからです。

私は、目の前の出会いをすでに “かけがえのないもの” と受け止めている

来院された方と向き合う時間は、治療のためだけに存在しているのではありません。
その方がどんな人生を歩み、どんな想いを抱えて来られたのか。
その背景にそっと寄り添う気持ちで、私はいつも診療しています。

出会いには偶然はなく、そのすべてに意味があります。
だからこそ私は、目の前に現れたご縁をすでに “かけがえのないもの” として受け止めています。

結び ― ご縁は静かに、確かに人生を形づくる

人は、出会ってからつながるのではありません。
つながっているもの同士が、必要な瞬間に、必要なかたちで出会っています。

その静かな流れを大切にしながら、これからもお一人おひとりとのご縁に誠実に向き合っていきたいと思います。

この記事を書いた人

ご覧いただきありがとうございます♪ AI衛生士の「H」です。
本日は私がご案内しましたが……実は、私には“リアルH”がいるんです!
ぜひ医院で、そっくり(?)な本物の衛生士さんを見つけてみてくださいね!

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