「前期治療のみでどこまで美しく治るか?」、「前期矯正(1期矯正)の期間はどれくらいかかるか?」には個人差があります。

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前期矯正は乳歯が残っている時期に上下の顎を広げたり、噛み合わせをある程度まで改善したり、上下の顎の位置関係を整える治療です。

10歳くらいまでは、永久歯が埋まっている周りの骨を無理なく大きくすることができます。しかし、まだ生えてきていない永久歯は動かす事はできません。前期矯正で行うべき事を行った後は、「あまり大きくない歯が生えてきて、キレイに並びますように」と祈りながら経過観察する事になります。個人的には、歯並びが少々悪くても咬み合わせが良ければ合格点はあると考えています。

前期治療の後、乳歯が永久歯に交換するのを待ちます。

1.前期治療だけで良い結果が得られたケース

永久歯が小さくて、ねじれたり、傾いたりせずに良い範囲に出てくると1の写真のような美しい歯並びになります。前期矯正だけでしたが、アフターの写真では、6の奥歯が本来あるべき位置にあるので、合格点を超えています。こういう場合は期間が短く、総費用が安くすみます。

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1の写真

2.前期治療だけでは、やや不十分だったケース

前期治療の後で、出てきた永久歯の大きさが大きすぎず、運良く内側や外側にズレずにきれいに生えれば、下の写真のようにある程度、きれいに歯は並ぶ場合もあります。ただ、厳密に言うとアフターの写真では、小臼歯〜大臼歯が前に傾いていて本来のあるべき位置にあるとは言えません。

2の写真:このケースでは、上の犬歯と上下の小臼歯の歯の軸は前に傾いたままですから 個人的には後期治療をした方が良いと思います。

3.前期治療では不十分だったケース

前期治療で上顎や下顎を広げても、出てきた永久歯が大きかったり、永久歯が出てくる向きが 運悪く おかしかったりすると、下の3の写真のように歯は正しく並びません。このようなケースでは、美しい歯並びを完璧に作るためには一つ一つの歯を細かく動かす作業(後期治療)を行わないと治りません。アフターの写真では、6の奥歯は前に傾き、上の5の小臼歯は内側に入ってしまっているので、後期治療は行った方が良いと思います。

3の写真:黒線が歯の長軸を表しています。上の5番目の歯が運悪く内側からはえてきました。

今まで見てきたように 前期治療を行っても、個人個人で条件が異なるため、前期治療だけでうまくいく場合もありますが、前期治療だけでは不十分な仕上がりになる事もあります。

4.後期治療から始めたケース

4.下の4の写真では、前期治療の後に上下のすべての歯にブラケットとワイヤーを付けて後期治療を行いました。ビフォーアフターでは、ほとんど変らないように見えますが、歯の軸を見れば、犬歯から後方の歯がより直立し本来のあるべき位置にあり、特に上の5番目の小臼歯がしっかりと直立してキチンと咬めているのがお分かりいただけると思います。

4の写真
上の親しらずを抜歯したら終了です。

傾斜している歯の軸をキチンと整え、奥歯を本来のあるべき位置に戻し、正しいかみ合わせを作るためには、歯の根がほぼ完成した後、「すべての歯にマルチブラケット装置を付け、下の親知らずを抜歯し、 ワイヤーで細かく動かす後期治療」か、あるいは 「下の親知らずを抜歯し、インビザラインを使用してすべての歯をまとめて動かす後期治療」が多くの場合に必要になります。

最後の写真では、一見したところ、それほど違いがないように見える歯並びでも歯の軸を見るとかなりの違いがある事はお分かりいただけたと思います。歯の健康を考えると長期的には大きな違いとなる場合もあります。家のリフォームでも見えない基礎の部分が大事なのと同じです。

テストで50点を65点にするのはそれほどの努力は必要ありませんが、75点を100点にするのはかなりの努力が必要なように、本当に美しい歯並びを作るためには、永久歯がある程度生えてから 一つ一つの歯を細かく動かす作業が必要なのです。

矯正治療の期間は

1.ケースの難易度 2.どこまでのレベルの歯並びを求めるか? 3.いつまで保定するか? 4.患者様のご協力の度合い 5.成長がいつまで続くか? 6.舌癖等の癖のあるなし等により、大きく異なり、始めてみないとよくわからない事も多いのが現実てす。

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