下顎の幅は子供さんなら広がります。
「下あごの犬歯と犬歯の幅は絶対に広げてはいけない」と古くから言われていますが、本当でしょうか?
1998年 9歳 で開始した女性の方です。今でも毎年、東京からわざわざ検診にお越し下さいます。
2003年 13歳
2017年 28歳
今は全く装置は入れておられません。前歯にわずかな後戻りはありますが、前から見るとほとんどわからないレベルです。
このケースの場合、リテーナー(保定装置)なしで臼歯間だけでなく、犬歯間の距離も拡大された状態で安定しています。
「下あごの犬歯と犬歯の幅は絶対に広げてはいけない」の反例がここに一つ示されました。
ですから「下の犬歯間の距離を広げては絶対にいけない」は間違いです。
このケースでは、低年齢から歯列を育成することでリテーナーなしで安定した状態をキープできています。