矯正で抜歯してから穴や隙間が埋まるまで、どれくらいかかる?
こんにちは、こむら小児歯科・矯正歯科です。
大阪府の豊中市役所東400mにある「こむら小児歯科・矯正歯科」は、1995年の開業時から「削りすぎのむし歯治療、抜きすぎの矯正治療」に疑問を感じ、「多くの人にとって正しい歯科医療とは何か?」をずっと考えてきました。
矯正で抜歯したら、スキマはどのくらいで埋まるの?
スキマが閉じるまでの期間
矯正治療で抜歯の対象となるのは、主に小臼歯(前から4番目、5番目の歯)です。これらの歯を抜いた後のスキマが閉じるまでには、一般的に以下の期間がかかります。
- 平均的な閉鎖期間:約1年〜1年半
ただし、この期間は、抜歯した場所、歯の動かし方、歯のガタつき具体などによって大きく変動する可能性があります。
歯の移動速度と個人差
一般的に、歯の移動速度は、約1mm/月 と言われています。しかし、この速度は、歯根の長さ、骨の緻密度、歯が動きやすいかどうかによって個人差があります。
治療期間に影響を与える要因
スキマが閉じるまでの期間は、患者様の状態だけでなく、以下の要因によっても左右されます。
- 歯科医の診断精度と技術
- 適切な診断と治療計画が重要となります。
- 治療計画の妥当性
- 無理のある計画では、スキマの閉鎖に時間がかかる場合があります。
- 歯の移動距離
- 長距離の移動が必要な場合、時間がかかります。
- 上下の歯の幅のバランス
- バランスが悪い場合、治療後もスキマが残る可能性があります。
事前シミュレーションの重要性
「仕上がりのすれ違い」を防ぐために
当院では、適切な治療計画を立てるために、治療前に複数のシミュレーション動画を作成しています。
特に、抜歯後に生じるスキマの予測や、最終的な歯並びの状態を可視化し、患者さまにわかりやすくご説明いたします。
このようなプロセスを踏むことで、
- 患者さまご自身が治療の見通しを立てやすくなる
- 私たちも最適な治療方針を選択しやすくなる
といった、双方にとっての安心感と納得感につながっています。
※下の動画は実際の症例および治療計画ではありません。
抜歯の常識を変えた
インビザライン治療という選択肢
これまでの矯正治療では、歯をきれいに並べるためのスペースを確保するために、抜歯が当たり前とされてきました。
特にワイヤー矯正では、
- 顎を横に拡大すると後戻りするため「拡大は禁忌」
- 拡大を避けて小臼歯を抜歯し、スペースを確保する
といった治療方針が一般的でした。
しかし、当院のインビザライン治療では、下顎を側方に拡大しながら、小臼歯を抜歯せずに整った歯並びを実現しています。
「抜歯をせずにきれいに並べたい」
そんな希望にも、インビザラインなら応えられる可能性があります。
そして最近は、インビザライン治療によって、歯や歯根と骨の位置関係、歯の幅を精密に測定することができるようになりました。

インビザライン治療では、CTレントゲンと、口内のスキャン等によって、お口の中を精緻に再現して治療計画を立てることができます。
歯がきれいに並ぶためには、上の歯の幅の合計と、下の歯の幅の合計の差がどれだけか、ということが影響します。上のインビザライン治療の画像では、歯の幅を0.01mmの単位まで測定できることがわかります。
このように、インビザライン治療では、高い精度で歯を動かすことが可能となりました。このようなCTレントゲン情報を組み込んだ正確な治療計画は、矯正治療の成功に欠かせません。
従来型の矯正治療の診断で「矯正するには抜歯しないといけない」と言われた方も一度、当院にご相談ください。

抜歯後のスキマを閉じる2つのステージ
矯正治療で抜歯後のスキマを閉じる過程は、主に2つのステージに分かれます。
- 傾斜移動:歯を傾けながら動かす初期ステージ
- 歯根の先端の移動が少ないため、比較的早く歯を動貸すことができます(ワイヤー矯正治療初期の速い歯の動きはこの移動によるものです)。歯列のでこぼこや出っ歯などを、歯を傾けながら動かしていきます。
- 歯体移動:歯の根も含めて移動させる後期ステージ
- 歯根の先端が大きく移動するため、時間がかかります。歯ぐきの中の骨の再生をしながらの移動となるため、傾斜移動の約4倍の時間を要するのです。歯を傾けて動かした後、残ったスキマを歯の根ごと移動させて閉じるというイメージです。
抜歯したスキマが閉じにくい主な理由
1. 歯根の移動には時間がかかる
- たった1mmでも、歯根移動には半年以上かかることがあるからです。
- 特に下顎の第二小臼歯(前から5番目の歯)抜歯後は、隙間が閉じるのに時間を要します。
- 隣接する第一大臼歯の根の移動に時間がかかるため
- 下顎の骨は上顎より硬いため
2. 咬み合わせの深さによる影響
3. 上下の歯の幅のアンバランス
- 上下の歯の幅に不均衡がある場合、一方の歯列が整っても他方にスキマが残る可能性があります。解決策は、
- 上の歯を人工的に大きくする
- 下の歯をヤスリで削って幅を調整する(後戻りに注意が必要)
4. 治療計画の妥当性
- 無理のある治療計画では、歯が骨から出ようとして硬い骨にぶつかり、移動に時間がかかることがあります。
抜歯をしないためには早期治療が重要です
抜歯しただけで歯列がきれいになるわけではなく、歯の幅細かくを削る必要も出てきます。できるだけ抜歯治療を減らすために、子どもの頃からの早期治療で顎の大きさや位置関係を改善しておくことが非常に大切です。
抜歯せずに治せたのかも…という可能性も
口元が出ている、歯がわずかにガタついている、といった問題を改善するために、小臼歯を抜歯してワイヤー矯正を開始したが、矯正中に上下の歯列が拡大してしまった。そのため、結果的にスペースが余った、というケースもあります。
また、口元を下げるために前歯を後方に下げた結果、舌の可動域が狭くなれば、舌が元の位置を取ろうとして前歯を押して歯と歯の間にスキマができるのは、ある意味仕方のないことでもあります。
歯ぐきの状態による影響
歯ぐきのタイプによってはスキマが閉じるにつれ、歯と歯の間の歯ぐきが盛り上がっていく方もいます。そのまま角化して歯ぐきが硬くなると、スキマを閉じる事を邪魔する事もあります。ふつうは矯正治療を終了すると歯茎の腫れは治ってくるのですが、歯肉が歯を覆うくらいまで膨れてしまった場合は歯肉切除術を行う事もあります。
インビザラインでデジタル技術を駆使した治療を
デジタルスキャンの精度向上により、インビザライン治療では非抜歯での治療の可能性が高まっています。マウスピースを使った矯正と歯の幅調整の組み合わせで、抜歯を回避できるケースが増加しています(親知らずの抜歯は必要です)。
小臼歯抜歯矯正治療を選択する前に一度、当院にご相談いただければ幸いです▶。
その検索結果に、不安を感じていませんか?
私の知人はCTが利用できないマウスピース矯正を選択して…不満が残る結果になってしまいました😭
詳しくはこちら▼
WEBで成人矯正について調べると、
「やめたほうがいい」
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「ブサイクになった」
「失敗」「後悔」――
そんなネガティブなキーワードが多く出てくることがあります。
その背景には、“ゴールのイメージと現実が違った”という後悔があるのかもしれません。
だからこそ大切なのが、**治療を始める前の「正しい理解と納得」**です。
- 治療のメリットとデメリット
- 改善できること・できないこと
- 副作用やリスクの可能性
これらをしっかり把握したうえで、納得して治療に進むことが、後悔しないための第一歩です。
顔のタイプによって
矯正の進み方も変わります
人間の横顔は、大きく分けて以下の3タイプに分類されます:
- ブレーキータイプ(上顎が前方にある)
- ドリコタイプ(下顎が前方にある)
- 中間型
これらの顔面タイプによって、スキマが閉じるスピードや前歯の理想的な角度、Eラインのバランスがすべて異なります。
矯正治療では、こうした骨格・顔貌の特徴を正確に見極めることが基本となります。
「自分はどのタイプ?」「前歯はどれくらい下げた方がいいの?」
といった疑問にも、当院では分かる範囲で丁寧にお答えしています。
迷われている方も、お気軽にご相談ください。

こむら小児歯科・矯正歯科でインビザライン・システムによる歯並び治療を行ったケースが2018年にインビザライン公式サイト:Align Global Galleryに#591番、Dr T. Komuraとして世界で591番目、大阪府では3番目に掲載されました▶

インビザライン・ファカルティとは、米国アライン・テクノロジー社公認の講師の資格で、日本全国で約20名の歯科医がファカルティ(指導医)として認定されています。
インビザラインの診断や治療技術、治療経験などについてセミナーを通して他のインビザラインドクターに指導しています。
当院では院長が立てた計画をインビザライン・ファカルティに監修していただくことで「本物のインビザライン」をご提供致します。
2022年にインビザライン社のプラチナステータス
そして2023年にはプラチナエリートステータスを取得しました。

1. お電話の方はこちらからご予約ください▶ 0120-55-8249
2. 月・火・水・木の15:30まで(夏休み期間はお電話ください)にご来院の方はこちらからご予約ください▶
◎診療時間
【月、火、水】10:00~12:40、14:30~18:40
【金】14:30~18:40
【土】10:00~12:40、14:30~16:30
(16:40~17:40は矯正のみ)
【木、日祝】休診
(日曜日は月3回、矯正のみ診療 10:00~12:40)
◎当院は完全予約制です。ご来院前に0120-55-8249 or 15:30までのネット予約にて、ご予約を必ずお願いします(電話受付は平日は18時まで、土曜日は17時まで)。
当医院では、1995年より小児歯科+矯正歯科として、強い歯を育て、美しい歯並びを造り、守ってまいりました。
これまで13500人以上のご来院があり、矯正においては1900人以上です。
2010年頃から こどもさんのむし歯が少なくなり、インビザライン矯正をご希望される方が増えたため、現在では予防歯科+矯正歯科が私たちのメインの仕事になっています。
当医院は岡町駅(阪急宝塚線)から東へ徒歩12分です。医院前に4台、医院の東隣にある白い大きな家の地下に3台の駐車場(ノーマルのアルファードの車高OK)があります。
桃山台、緑地公園、宝塚、箕面、茨木、吹田、伊丹、少路など、近隣以外からの患者様もいらっしゃいます。