親知らず抜歯後の注意点

親知らず抜歯後の注意点について、重要なポイント

抜歯直後(24時間以内)の注意点

うがいを控える(出血が増える可能性があります)
喫煙は避ける
アルコールは控える
激しい運動は避ける
抜歯部を強く吸引しない

痛みと腫れの管理

処方された痛み止めを指示通りに服用
腫れを抑えるため、氷嚢などで冷やす(15分ごと)
横になるときは、頭を少し高めにする

食事について

抜歯当日は冷たい軟食を摂取
抜歯部位を避けて反対側で噛む
熱いものは避ける
おすすめの食事:

お粥
やわらかいうどん
冷たいゼリー
スープ(熱くない)

口腔ケア

術後24時間経過後から、やさしくうがいを始める
歯ブラシは抜歯部位を避けて、他の部分から始める
処方された洗口液があれば指示通りに使用

以下の症状が出たら要注意(医師に連絡)

強い痛みが3-4日以上続く
大量の出血が止まらない
高熱が出る
腫れが顕著に悪化する

回復までは通常1週間程度かかりますが、個人差があります。不安な症状がありましたら、担当医に相談することをお勧めします。

下の親知らずを抜いた後、数週間経過後、かなり腫れてきましたが、これはなぜですか?

数週間経過後の腫れには、いくつかの重要な原因が考えられます:

主な可能性のある原因:

1.二次感染

    • 細菌の増殖による感染
    • 口腔内の清潔が保てない場合に起こりやすい

    2.治癒過程での炎症反応

      • 通常の治癒過程を超えた炎症
      • 体質や免疫反応による場合もある

      3.感染症(ドライソケット)

        • 抜歯窩(歯を抜いた跡の窪み)に食べ物のかすが詰まって感染
        • 血餅が形成されなかったり、早期に流失した場合に起こりやすい
        • 痛みを伴うことが多い

        4.骨髄炎の可能性

          • 顎の骨に炎症が及んでいる状態
          • 比較的まれですが、重症化の可能性がある

          この状況では、以下の対応を強く推奨します:

          すぐに行うべきこと:

          1. 歯科医院に連絡して診察を受ける
            • 腫れの原因を特定する必要があります
            • 適切な治療方針を立てるため
          2. それまでの応急処置として
            • 口腔内を清潔に保つ
            • ぬるま湯でやさしくうがいする
            • 刺激物(熱いもの、辛いもの)を避ける

          数週間経過後の腫れは通常の治癒過程からは外れる症状なので、できるだけ早く専門家の診察を受けることをお勧めします。腫れに加えて、以下のような症状がある場合は特に注意が必要です:

          • 痛みの増加
          • 発熱
          • 違和感や不快感の増加
          • 口を開けにくい
          • リンパ節の腫れ

          ご自身で様子を見るのは危険な場合がありますので、必ず受診してください。

          当院でも年に1~2回ありますが、その時には、中井診療所を受診していただくことが多いです。▶

          歯医者で出せる薬には制限があるので、ひどく腫れた時は、いつも中井先生に診てもらっています。

          重要ポイントは先生の指示通りに薬を飲み切って下さい。治ったと思って、薬をやめると再発したケースが過去にあります。

          ドライソケットについて

          こちらをご覧ください▶。

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