むし歯になりやすい患者様へ


こんにちは、こむら小児歯科・矯正歯科です。

この記事では、むし歯が進んでしまう(High caries risk)方の特徴について、ご説明しています。

定期的なケアでむし歯を防ぐことを示すイメージ

このページの内容

  1. 結論から申し上げますと、むし歯のなりやすさには、生まれ持った体質が大きく関係しています。
  2. 急激に症状が悪化する子どものむし歯の理由
  3. むし歯になりやすい方の未来
  4. 結論
  5. 中学生以上で急激にむし歯が進行してしまうケース
  6. 歯が大きく壊れたとき
  7. 3歳までの食習慣が極めて重要です。
  8. 当院のむし歯治療
  9. むし歯が急激に進んでしまう理由
  10. まとめ

結論から申し上げますと、むし歯のなりやすさには、生まれ持った体質が大きく関係しています。

「歯の質が弱い」「歯質が弱い」と言われる方(High caries risk)は一定数おられます。
そこに加えて、生活習慣や食生活の影響により、むし歯のリスクや進行の早さも変わってきます。

現在では、厚生労働省のデータから、令和になってからは、5歳未満と13歳以上の子どもでは、むし歯がほとんど見られなくなっています(統計的にも明らかです)。

厚生労働省のむし歯有病率データの表

急激に症状が悪化する子どものむし歯の理由

すでにむし歯のあるお子様は、以下のどれかに該当します。

1.お口の中が酸性である状態から、中性に戻す唾液の力が弱い

唾液の働きが弱い体質のイメージ図


2. 歯の質が弱い、

歯の質が弱い体質のイメージ図


3. 唾液が少ない

唾液の量が少ない体質のイメージ図


4.むし歯菌がむし歯を作る能力が高い

むし歯菌の活動が活発な体質のイメージ図

すでにある程度進行したむし歯がある方は、もともと「むし歯になりやすい体質」である可能性が高いです。
そのような方は、甘いものの摂取をしっかりと制限しなければ、
毎月歯医者に通ってフッ素を塗っていたとしても、むし歯の発生は防げません。

むし歯になりやすく悩む子どものイメージ

むし歯になりやすい方の未来

むし歯になりやすい方が、砂糖を日常的にとり続けてしまうと、次々とむし歯ができ、以下のような悪循環に陥ることがあります。

「むし歯が次々とできる」
→「順番に歯を削る」
→「神経を取る」
→「セラミックの被せ物」
→「抜歯」
→「インプラントに…」

この流れは決して他人事ではなく、実際に多くの方がたどっている現実です。

たとえアメを1個なめただけでも、むし歯菌にとっては酸をつくり出すには十分なエネルギーになります。
私たちにとっては「ほんの少し」でも、小さなむし歯菌にとっては、それで十分に歯を溶かす力があるのです。

砂糖により口の中が酸性になる様子のイメージ

私がここまで砂糖の弊害を述べるのは、当時ご指導いただいた大阪大学歯学部小児歯科学講座の初代教授が、いつもおっしゃっていたからです。下の文章をお読みください。

むし歯予防に関する解説資料


むし歯予防に関する解説資料(続き)

結論

砂糖の依存性は、医学的に確認されています。
むし歯になりやすい体質の方が甘いものをやめなければ、どれだけ治療やケアをしてもむし歯は進行してしまいます。

年齢を重ねたときの歯の状態のイメージ

毎日フッ素入りの歯みがきをしていても、むし歯になりやすい体質の方は要注意です。
甘いものを食べたり飲んだりする回数が少し増えただけで、むし歯が一気に進んでしまうことがあります。

詳しくはこちら▶

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むし歯になりやすい方にむし歯が発生する理由は

飲食後の脱灰と再石灰化の変化を示すグラフ
脱灰より再石灰化が多い

間食が多いと口の中が酸性に傾き続けることを示すグラフ
再石灰化より脱灰が多い

現代では、多くの人が気づかないうちに「砂糖への依存」に陥っています。
私たちは開業当初から、「せめてお子さまだけでも甘いものを自由に好きにさせないこと」が、
将来の健康を守るうえでとても大切だと考えてきました。
小さな習慣の積み重ねが、大きな差を生みます。

幼少期からの甘いもの習慣が続くことを示すイメージ

さて、「砂糖は、WHOが摂取指針を定めている嗜好品です。なぜ、特にお子さまで注意が必要なのでしょうか」

イメージ

「その理由:身体に害であるだけでなく、依存性があるからです。」

私たち大人も、子どもの頃から甘いものを口にするのが当たり前の時代を生きてきました。そのため、砂糖が持つ影響に気づきにくい側面があるのかもしれません。

食卓を囲む家族のイメージ

嗜好品

砂糖には強い習慣性があることが知られています。一方で「砂糖への依存」は、日常に溶け込んでいるため見過ごされやすいという特徴があります。
実は砂糖も、習慣化するとやめにくく、心と体に大きな影響を与えます。

砂糖は酒やタバコと同じく、身体に良くない嗜好品の一つであり、病気の原因です。

砂糖のとりすぎが健康に与える影響のイメージ図


砂糖はタバコのように「他人に迷惑をかける」ものではないため、社会的に容認されがちです。
しかし実際には、身体への影響という点では、砂糖も決して無害ではありません。

★近年アメリカでは、砂糖はもちろん、100%ジュースですら子どもに与えないように気をつけるご家庭が増えています▶

祖父母が甘いものを与えすぎることへの注意を示すイメージ

むし歯が急激に進行している場合、当院の治療方針では進行を止めることが難しくなります。このようなケースでは、早期にむし歯を削る必要があるため、対応可能な他院をご紹介する場合があります。

間食が多いと口の中が酸性に傾き続けることを示すグラフ
再石灰化より脱灰が多いので止まりません!

中学生以上で急激にむし歯が進行してしまうケース

保護者が仕上げ磨きをし、おやつを管理なさっていた時期は、むし歯の進行が抑えられていたお子様も

むし歯で頬を押さえる子どものイメージ

中高生になると、ご本人が自分で間食や飲み物を選ぶ機会が増えてきます。
その結果、急にむし歯が進行してしまうケースが少なくありません。
保護者の方が気づかないうちに、お口の中の環境が大きく変わっていることもあります。

甘いものを多くとる生活のイメージ

こういうケースの特徴は下のいずれかです。

① 歯磨きができていても、甘いものの飲食回数が増えた

繰り返しになりますが、すでにある程度進行したむし歯がある方は、一般的な方よりもむし歯になりやすい体質である可能性が高いです。
このような方は、毎日の歯みがきをしっかり行っていても、甘いものの飲食回数が増えるだけで、むし歯が急速に進んでしまうことがあります。

むし歯になりやすい体質の方が、甘いものをとり続けてしまうと、
あっという間に歯に穴があいてしまうこともあります。
それほど、体質と食習慣の影響は大きいのです。

飲食の回数が増えるとむし歯リスクが上がることを示す図

実は、むし歯になりやすさには、皆さまが思っている以上に大きな「個人差」があります。


中には、まるで“ダンプカー”のように歯がとても丈夫な方もいて、
どんなに無茶な食生活をしていても、ほとんどむし歯にならないことさえあります。

皆様が思う以上に、むし歯になりやすさには個人差は大きいのです。 

ダンプカーにたとえた説明イラスト

しかし、ほとんどの方の歯は、そんな“ダンプカー”のように丈夫ではありません。
たとえるなら、軽自動車をダンプカーのように荒く使えばすぐに壊れてしまうように、
歯も体質に合わない食生活を続ければ、たちまちむし歯になってしまいます。

軽自動車にたとえた説明イラスト

歯がもともと丈夫でない方が、乱暴に扱えば──むし歯は確実に進行してしまいます。
むし歯をつくらず、歯を守って一生を過ごすためには、甘いものの“きちんとした制限”が欠かせません。

本気で歯を長持ちさせたいなら——
甘いものは、”厳格に制限する”覚悟を持ちましょう。

むし歯の原因となる砂糖を控えることは、歯を守るための最も基本で効果的な方法です。甘いものを日常的に摂っていると、どんなに丁寧に磨いても歯の寿命は縮んでしまいます。

② そもそも歯磨きがあまりできていない

歯みがきがきちんとできていないと、むし歯菌がどんどん増えて、むし歯は確実に進行してしまいます。

歯みがきが不十分だとむし歯が増えやすいことを示す図

歯が大きく壊れたとき

クルマが大きく壊れてしまったとき、多くのカーコーティング店では修理することができません。
このような場合は、専門の板金屋さんが対応することになります。

クルマが大きく壊れたとき、多くのカーコーティング店では直せず、板金屋さんに依頼する必要があります。
これは歯の治療にも似ていて、むし歯が大きく進行してしまうと、当院のような「予防中心の歯科」では対応が難しくなってしまいます。

ですから、大きく壊れてしまった永久歯の治療については、
「歯のコーティング屋さん」である当院ではなく、歯の凹みなおし=修復を専門とする一般歯科や、お時間に余裕がある場合は大学病院での治療が望ましい場合があります。

そのような場合には、高い技術と高品質な薬剤を用いた専門的な治療が求められるため、当院では、対応可能な歯科医院(例:中垣歯科医院さんなど)や、大学病院の保存科▶などをご紹介しています。


当院では、近隣の中垣歯科医院さんをご紹介することができます。

むし歯が深く進行した場合の他院紹介について、詳しくは永久歯のむし歯治療▶もご覧ください。

連携先の歯科医院の外観

残念ながら、大きく壊れてしまった永久歯は、自然に元に戻ることはありません。
そのため、早めに割り切って治療に踏み切る必要があり、
セラミック・樹脂(レジン)・金属などを使って補うしかありません。
このようなケースでは、歯の機能と見た目を守るためにも早期の処置が大切です。

治療前後のレントゲン写真

3歳までの食習慣が極めて重要です。

こうならないためには、むし歯ができた段階で、甘いものをしっかり制限することが何より大切です。
どんなに治療をしても、甘いものの習慣を変えなければ、むし歯は繰り返されてしまいます。

甘いものを控えることの大切さを伝えるイメージ

大阪大学歯学部小児歯科学講座名誉教授の大嶋隆先生の文章です▶︎

むし歯リスクに関する解説資料

繰り返しになりますが、中高生になってからの甘い飲食物のとりすぎを防ぐには、
2歳前後からご来院いただき、「甘いもの好き」にしないことが決定的に重要です。

中高生になると、自分で飲み物やおやつを選ぶように見えても、
実は3歳ごろまでの保護者のかかわり方が深く影響しています。

昔から「三つ子の魂 百まで」と言うように、幼少期の食習慣はその後の人生にまで影響を及ぼします。
どうか、小さなうちからの習慣づくりを大切にしてください。

3歳までの食習慣が将来を左右することを示すイメージ

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当院のむし歯治療

日ごろより、むし歯予防や治療にご協力いただきありがとうございます。

当院では、むし歯の予防や初期治療のために、皆さまに以下のような取り組みを行っております:

永久歯のむし歯を見つけた場合の当院での治療(間接覆髄)について、詳しくは当院での永久歯のむし歯治療▶をご覧ください。

  • ご一緒に確認しながらの、注意してみがいてほしい箇所の説明
  • フッ素入り歯みがき粉の使用のご提案
  • 定期的な歯科検診のご案内
  • 適切な食生活についてのアドバイス
  • 必要に応じた予防的な処置のご提案

多くの患者様は、これらの対応で健康な状態を維持されています。


むし歯が急激に進んでしまう理由

1. 生活習慣

  • 食生活の変化(甘いものや酸性の飲食物の摂取増加)
  • 不規則な食事時間
  • 就寝前の飲食習慣
  • 頻繁な間食をする
  • 甘い物を好んで食べる
  • 歯磨きが不十分
  • 就寝前の歯磨きをしない

2. 歯の形状と配列

  • 歯と歯の間のスキマが狭い
  • 歯の溝が深い
  • 歯並びが整っておらず、歯ブラシが届きにくい

3. 唾液の性質

  • 唾液の量が少ない
  • 口の中が酸性に傾いている


むし歯になりにくい人は唾液の分泌量が多く、アルカリ性が強い傾向があります。

※唾液には自浄作用や再石灰化作用がありますが、その作用には個人差があります。

4. 口腔内の細菌

  • むし歯の原因となる細菌(ミュータンス菌など)が多い


むし歯になりにくい人のお口の中は、有害な細菌が少なく、口腔内の細菌バランスが良いことが多いです。

5. 遺伝的要因

  • エナメル質が薄く弱い
  • 歯の形成に関わる遺伝子の変異がある
  • 口の中が酸性に傾いている

むし歯になりにくい人は、エナメル質が厚くて強く、また歯の形成が良好なことが多いです。

6. 口腔ケアの問題

  • 歯磨きの回数の減少
  • 歯磨き時間の減少
  • 歯磨きの方法が適切でない
  • フロスや歯間ブラシをつかっていない

7. ストレスや体調の影響

  • 服薬による口腔内の乾燥
  • 全身の免疫力低下
  • ストレスによる唾液の減少

まとめ


むし歯の進行には、生活習慣や食事だけでなく、遺伝的な要素など、さまざまな要因が複雑に関係しています。
特にお子さまの場合は、成長期ならではの生活リズムの乱れや、食習慣の変化が重なりやすい時期でもあります。

だからこそ、ご家庭での正しいケアや生活習慣の見直しがとても大切です。

しかしながら、どれだけ気をつけていても、むし歯が進行してしまうケースはどうしてもあります。
そのような場合には、早めに「割り切って」削り、適切な材料で被せる治療を丁寧に行うことが、お子さまの歯を守るうえで重要です。

1. お電話の方はこちらからご予約ください▶ 0120-55-8249

2. 月火水木の15:30まで(夏休み期間はお電話ください)にご来院の方はこちらからご予約ください

3. 歯並びの問診票はこちらからご記入ください

◎診療時間

【月、火、水】10:00~12:40

       14:30~18:40
【金】14:30~18:40 
【土】10:00~12:40、14:30~16:30
   (16:40~17:40は矯正のみ
【木、日祝】休診
日曜日に月3回、矯正のみ10:00~12:40

受付時間完全予約制です。ご来院前に0120-55-8249  or  15:30までのネット予約 での事前ご予約を必ずお願いします。電話受付は平日は18時まで、土曜日は17時までです)

また当医院では、1995年より小児歯科+矯正歯科として、強い歯を育て、美しい歯並びを造り、守ってまいりました。

これまで13500人以上のご来院があり、矯正においては1900人以上です。

2010年頃から こどもさんのむし歯が少なくなり、インビザライン矯正をご希望される方が増えたため、現在では予防歯科+矯正歯科が私たちのメインの仕事になっています。

当医院は岡町駅(阪急宝塚線)から東へ徒歩12分です。医院前に4台、医院の東隣にある白い大きな家の地下に3台の駐車場(ノーマルのアルファードの車高OK)があります。

 桃山台、緑地公園、宝塚、箕面、茨木、吹田、伊丹、少路から来られる方もおられます。