小児歯科 検査⇒診断⇒できるだけ削らずに歯を強く
★むし歯が軽度以下の患者様用の小児歯科医院です。
通院・治療編
重要知識編
小児歯科からの提案
通院・治療編
ご予約前にお読み下さい
★「削りすぎのむし歯治療は行わない」=開業当初からの信念です。
予防に重点を置く矯正歯科+予防歯科+小児歯科医院です。 ★健康で幸せな人生を過ごすためには、80歳で20本以上の歯を残すことが大切だと言われています。 口の中は細菌が多く、高温多湿の環境の上に、咬むときには、体重と同じだけの力が歯にかかります。 こういう厳しい条件の中で80年以上歯を長持ちさせるには、どうしたら良いでしょう?
デジタルレントゲンをはじめとするデジタル機器を
用いて、勘に頼らない診断を心がけています。
被せものや詰め物は劣化や摩耗は避けられませんので、「生えてきた歯を強化し、できるだけ歯を削らないこと」が重要です。
★現実として、4歳以上のお子様の生活習慣の軌道修正はかなり難しいです。
できれば、むし歯になる3歳前から当院にお越しいただき、正しいむし歯予防の知識を修得し、正しいライフスタイルを確立することが望ましいと思います。
★低年齢のお子様については、平日の午前中、ゆったりとした雰囲気での受診をおすすめします。(午後は疲れてしまっていたり、眠くなることが多いです。)
★「ライフスタイルが改善すれば、歯の再石灰化が期待できます。再石灰化が起これば、削る必要がなくなる歯が増えます。」
当歯科の患者様は、むし歯が軽度以下の方がほとんどです。
私たちは、軽度の虫歯なら自分で治せるように、ライフスタイルの改善指導を行っています。
★ご来院前に 以下の文章をお読み下さい。
「三つ子の魂百まで」▶という 「ことわざ」があります。0歳から正しい習慣をお子様にインプットすることが、お子様のお口の未来にとって極めて重要です。 3歳過ぎてからでは遅いと思います!
★さて、「子供にお酒を与える事は禁止されています。なぜでしょう?」
「その理由:身体に害であるだけでなく、依存性があるからです。」
小さい頃から飲酒の習慣がついてしまい、お子様が「今日はビール、その次の日はワイン、その次の日は日本酒というような毎日を過ごすようになったらどうでしょう?
このようなライフスタイルでは、ほとんどの人は70歳までに病気になってしまいます。
砂糖はお酒やタバコと同じく、身体に良くない嗜好品の一つであり、病気の原因です。
★2012年に「砂糖についての毒性:その真実」という論文が『ネイチャー』という英国の自然科学雑誌に掲載されました。
この論文で「砂糖は体に毒」▶ということが示されました。
むし歯という病気の原因は「砂糖」です。最近アメリカでは、 子供に砂糖が入っていない100%ジュースですら飲ませないように注意している意識の高い保護者 ▶が増えてきています。
★将来、お子様が「甘いものをやめたくてもやめられない」という砂糖の依存症にしないために「子供を甘いもの好きにしない」という事が非常に大切です。
★正しいライフスタイルを早くから身につけ、フッ素で歯を強化し、健康な永久歯を育成した患者様が当院には数多くおられます。
気軽に歯ブラシを新調し、フッ素ジェルも低年齢から使っていただくために、歯ブラシやフッ素ジェル等はほぼ原価で受付にて販売しています。(患者様限定)
★こむら小児歯科・矯正歯科は、予防中心の小児歯科・矯正歯科なので、まずはライフスタイルについての指導の後、 軽度のむし歯は削らずに経過観察する流れ ▶になっています。
「お子様の成長に合わせた治療を」という方針です。治療の苦手な、お子様は、進行抑制剤でむし歯の進行を遅らせながら慣れて頂き、必要に応じて削って治療という流れです。
申し訳ありませんが、私たちは、歯の神経の処置が上手ではありません。
以前は阪大小児歯科から上手な先生を当院に招いて治療をお願いしていました。
数年前からは、阪大小児歯科の古々本先生、角野先生が当院より550m西(徒歩7分)にあるクラガノ歯科 ▶さんに週2で来られるようになったので、現在では重度のむし歯のお子さんはクラガノ歯科さんにご紹介しています。
「良い治療結果が最優先」ですので、ご理解いただければ幸いです。
経験上、あれもこれも上手にこなせる歯科医は100人中3人くらいしかいません。
私達は症状に応じた歯科医を複数知っていますので、保護者様ご自身のいろいろな歯の悩み相談も行っています。
むし歯・治療に対する考え方

治療方法は、ガイドラインに基づいて行います
★ ガイドライン ▶に基づいて、長い目で見てお子様の永久歯の健康を考えてご説明・ご指導いたします。
日本学校歯科医会も 「この程度のむし歯はいきなり削るのではなく、まずは観察して下さい」▶というスタンスです。
昭和の時代は「歯が黒い部分はとにかく削って白くする」のが歯医者の常識でしたが、今はできるだけ削らないミニマムインターベーション(最小限の介入)が当たり前になりました。
豊中市のこむら小児歯科・矯正歯科は、1995年から 要観察歯(CO)は削らず、生活習慣を見直し、再石灰化によるむし歯の改善を目指してきました。
本当に必要なケースに限って、セメント系シーラントを行っています。シーラントについてはこちらをお読み下さい。▶
重要知識編
歯を守るライフスタイル

原則その① お子様に甘いものを教えることは、少しでも遅らせる
★砂糖なしでは日々の生活ができなくなってしまうと、「むし歯が次々とできる」→「順番に歯を削る」→「歯の神経を取る」→「インプラント」→「入れ歯」
というパターンになってしまいます。これでは80才で20本の歯を残すのはまずムリでしょう。
お子さんが大人になった時に「もっと甘いモノを食べなければ良かった」と後悔する事がないようにしたいものです。
たとえアメ一個であっても非常に小さなむし歯菌にとっては酸を産生するには十分です。
原則その② キシリトールを用いた食品であっても良くない
日本小児歯科学会は、 キシリトールを積極的には推奨していません ▶。
キシリトール入りのおやつを与える事は「むし歯にならないように」という点では良いように思えても
・乳幼児には食材に含まれる自然の甘味を与えることの重要性
子どもの虫歯の現状
4歳でむし歯のない子が約70%
★厚生労働省の下記のデータから、「5歳未満ではむし歯がないのは普通」という事が言えます。
もし、5歳以下のお子様にむし歯を作ってしまったならば、今一度、子育てを見直し、むし歯を作らないライフスタイルへ変えていく必要があります(むし歯のなりやすさには個人差があります)。
ただ、3才未満でむし歯のあるお子さんの場合、努力だけでは防ぎきれない印象があります。このようなケースでは大学病院等での特別なケアが必要です。
<参考>『平成17年歯科疾患実態調査報告』(厚生労働省健康政策局調査)
虫歯のない子1歳 97%
2歳 84%
3歳 84%
4歳 67%
5歳未満「むし歯0本」が普通
消費社会と砂糖における認識
★”砂糖が毒である”にもかかわらず、飲料、食品メーカーが、砂糖入りの製品を次々と作り出している事が問題の根本です。
酒やタバコと同じように、砂糖を含む加工食品のパッケージにも健康に対する危険性を印刷するべきではないでしょうか?
はえたての永久歯
はえたては危険!
★小学生の間は、永久歯が次々と出てくる非常に重要な時期
出てきた永久歯は柔らかく、3年間くらいは、虫歯になりやすいので、「永久歯が出てきたら小児歯科でチェック」してください。
小児歯科からの提案
学校の検診について

年1回の学校検診だけでは不十分です。
★日本の乳幼児のむし歯は急減しました。減少した理由としては、保護者の口腔衛生知識の向上、フッ素等、色々考えられますが、やはり、定期的に歯科を受診し、家では保護者がフッ素入りの歯磨き粉を使用して仕上げ磨きをするという習慣が日本に根付いたことが大きいと思います。
2年ぶりくらいに来られた患者さんが大きなむし歯をつくっているのを見るたびに、
改めて、年に数回の受診の必要性を痛感します。 また、中にはたった1ヵ月でむし歯がかなり進行してしまう場合もあります。定期的な受診が歯科治療における歯の切削を最小限に押さえることにつながります。
「むし歯=生活習慣病」です。むし歯の発症や予後には、さまざまな要因が影響していますが、それらの要因は、
○むし歯菌や有害物質、ストレス要因などの「外部環境要因」
○食習慣などの「生活習慣要因」

私の印象としては、遺伝要因(約3割)は変えることができませんが、後の外部環境や生活習慣(約7割) は改善が可能です。
「削って詰めてもむし歯になるので、かぶせたけれどもダメで抜いて入れ歯になって、ようやくむし歯がゼロになった」ということにならないために、小さい頃からキチンとした生活習慣をつけてあげたいものです。
小児歯科は月火水金土のみです。木曜日と日曜日が休診です。