インビザライン治療の注意点

インビザラインには、いくつか種類があります。大きく分けて大臼歯も動かすことができるインビザラインシステムと大臼歯は動かさないインビザラインGOシステムに分かれます。インビザラインGoは大臼歯を動かさないため難しい症例には不向きです。また、20枚までのマウスピース矯正なので、歯を動かす量には限界があります。

知人がインビザライン治療を受けていて、「もうすぐ終了なのだけど満足できない」と相談されました。

右側の写真です。

左側の写真です。

だいたい並んではいますが、よく見ると上の犬歯と下の犬歯の位置関係が左右で異なります。

このケースの場合、右側は良好なのですが、左側のかみ合わせが通常とは異なるかみ合わせになっています。最初は気づかずに満足していたのですが、歯が並んでくるにつれて違和感を感じたそうです。

このケースを理想的に治そうとするならば、大臼歯を動かすことができないインビザラインGOシステムではなく、大臼歯を動かすことができるインビザラインシステムが必要です。しかし、インビザラインGOからインビザラインへと途中で乗り換えたくても別の製品になるので乗り換え割引等は用意されていません。

この人によくよく話を聞いてみると最初の相談の時点で、部分的に矯正するか費用は高額になるが全体矯正をするか選べたのですが、費用と期間を考えて部分矯正を選んだそうです。子どもの矯正とは異なり、成長のない成人矯正の場合は奥歯を動かすのはかなり大変になりますから、患者様と歯科医が部分矯正を選択されたのはもちろん間違いではありません。

ただ、お部屋の片づけでもそうなのですが、「やりだしたら徹底的にやる」みたいになってきますと細かいところが新たに気になってきます。期間と費用だけで決めてしまうと不満が残ってしまう結果になってしまいます。しかし、今から奥歯をやり直すということになると、乗り換え割引はないので通常の費用がかかってしまいます。

医院選び、治療選びで注意すべき点は以下の二つです。

1.インビザラインGOとインビザラインの両方を選択できる矯正歯科の方が対応範囲が広い

2.安いコースを選択して、あとから全顎矯正に変更しようとしても乗り換え割引の制度がない