小臼歯を4本抜いて矯正してもスペースが足りず、親知らずも抜かないといけないケース

親知らず、小臼歯を合計8本抜くことはあるの?

当方のスタッフの一人のレントゲン写真です。

小顔で歯が大きく、口元が出ていた上にガタガタがきつかったため、他院で数年前に4本歯を抜いて矯正治療をされていました。

スペースが足りないので親知らずがまっすぐに生える事ができずに後ろから押しつつあります。

あと1-2年、親知らずを抜かずに放置すれば、しわ寄せが前歯まででていたことでしょう。

小臼歯を抜歯してできるスペースはわずかですから、こういうケースは多いです。合計で8本抜歯することになります。

このように抜歯をしないと治療の目的が達成できないケースは確かに存在します。

歯を抜かない矯正がいい矯正で、歯を抜く矯正が悪い矯正だとはできません。

大切なのは正しい診断です。ガタガタの程度が大きく口元の前突感が気になっている方に、抜かない矯正は意味がありません。

抜歯にデメリットはありますか?

  • 歯の本数が減る

通常は親知らずを除けば、永久歯は全部で28本あります。矯正治療する場合、2本か4本抜歯するケースが多いです。症例にもよりますが、出っ歯で上顎が出ていたら上だけ二本抜歯することがあります。4本抜くと合計24本になってしまいます。

  • 舌のスペースが少なくなる

歯を抜いたことで、前歯が内側に入れば舌の動けるスペースが少なくなります。舌がお口のなかで後方に位置して、気道が狭くなる事があります。機能面を無視して、審美的な理由だけで永久歯を抜歯して歯列矯正を行うことは好ましくありません。

  • ほうれい線が深くなる

抜いた歯がもともとほうれい線付近の皮膚に張りを与えていた場合、年齢によっては、ほうれい線が目立つこともがあります。

歯を抜くことにメリットはありますか?

  • 口が閉じやすくなる

抜歯することによって前歯が内側に入ります。

それによりお口が閉じやすくなります。

口が閉じやすくなると、これまで口呼吸していたのが鼻呼吸になったり、また鼻呼吸になることで鼻炎が治ることもあります。

  • 口元が綺麗になる

歯を抜くことで前歯が内側に入るとお伝えしましたが、そうなると口元も内側に入ります。

口元が前に突き出している事が気になる患者様も多いので、歯を抜くことできれいになります。

鼻と顎を結んだ線をEラインといいますが、抜歯によって上下の唇が少し中に入り、きれいな横顔になる方も多いようです。

  • 治療期間が比較的短い

上下顎を拡大するために小さい頃から装置を使えば、当然ですが治療期間は長くなります。

拡大をせずに永久歯の交換を待ってから上下の顎に矯正装置を付けて小臼歯を抜歯すれば診療期間は比較的短くなります。

抜歯のタイミングは?

最も頻度の高い抜歯部位は上下左右の第一小臼歯です。当院では多くのケースで一日に2本小臼歯を抜歯します。親知らずに関しては口腔外科の先生に依頼しています。抜歯可能な時期は口腔外科の先生がお決めになり、患者様とのご相談になります。

矯正治療で抜歯後にできた隙間はどうなる?

矯正治療で抜歯が必要となり、抜歯をすると隙間ができます。   抜歯する部位によってはその隙間が目立ってしまうこともあります。 抜歯によってできた歯と歯の間のスペースは、抜く歯の大きさや部位、歯の動くスピードに個人差があるため一概に期間がどれくらいで完全になくなるとは言えませんが、平均的には1か月に1mmと言われています。歯が少しずつ動くことで隙間は徐々に狭くなっていくものですので、あきらかに目立つ期間というのはそれほど長くありません。 どうしても隙間が気になる場合は、一時的に仮の歯を装着して見た目を補うこともできます。 しかし、仮の歯をワイヤーに装着するだけなので強度的には弱く、噛むことにはあまり使えません。 また本来その隙間は歯の移動に使うためのものですので、歯を動かすためのスペースを確保するには隙間なくぴったりとした仮の歯というのは装着できません。 そして歯が移動するのにあわせて少しずつ調整が必要になります。
抜歯によってできた隙間はゴムやバネ、ワイヤーのループなどを用いて閉じていきます。

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