「黒い=すぐ削る」ではありません|ICDASとデジタル機器で見極める初期むし歯

デジタル機器でむし歯を数値で確認する歯科スタッフのイラスト(豊中市の小児歯科)

「むし歯が黒くなってきたら、すぐ削ったほうがいい」。そう思われがちです。けれど当院は、すぐには削りません。削るかどうかを、見た目の印象ではなく、決まったものさしと数値で見極めているからです。

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なぜ「すぐ削る」をしないのか

むし歯のなりやすさは、体質や生活習慣によって一人ひとり違います。同じお子さまでも、時期によって変わっていきます。だからこそ、「黒くなっていたら一律に削る」という対応では、本当は削らなくてよい歯まで削ってしまうことがあります。かつてはそれが当たり前でしたが、今は「まず見極める」ことが大切だと考えられています。

同じものさしで見る ― ICDASとデジタル機器

当院では、むし歯の診断を ICDAS という国際基準で行っています。見た目の印象だけに頼らず、初期のむし歯がどの段階にあるのかを、共通のものさしで評価します。

むし歯を数値で測定するデジタル機器ダイアグノデント(豊中市の小児歯科)

さらに、上のようなデジタル機器(ダイアグノデント)で、むし歯の状態を数値として確かめます。長く積み重ねてきた記録と数値を合わせて見るので、その日の感覚に左右されません。誰が診ても、いつ来ても、判断のものさしは変わらない。これが、安心して通っていただける理由のひとつだと考えています。

ICCMS/ICDASによるう蝕の進行ステージと管理の考え方(出典:ICCMS™)
ICDASは、う蝕を見た目の段階で評価する国際的な分類です(健全=ICDAS 0/初期のエナメル質変化=1・2/エナメル質の崩壊・象牙質の色調変化=3・4/象牙質に達するう窩=5・6)。当院はこの国際基準にもとづいて診断しています。(出典:ICCMS™/ICDAS)

年に数回、経過を見ながら育てる

むし歯のなりやすさは変わっていくので、年に数回通っていただき、経過を追います。初期のうちに気づければ、すぐに削らず、再石灰化を待つという選択肢が残せます。「黒いからすぐ削る」のではなく、「見極めて、育てる」。それが結果として、お子さまの歯を一本でも多く残すことにつながります。

それでも進行したむし歯は、適切な治療を

もちろん、進行してしまったむし歯は、削る治療が必要になることもあります。特に永久歯の根の治療には高い技術力が欠かせないため、当院では必要に応じて、その治療を得意とする専門の歯科医院をご紹介しています。お子さま一人ひとりにとって、いちばん良い結果につながる形を一緒に考えます。

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