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小児矯正

=土台の矯正

お子様のインビザライン専用サイト ▶

予防矯正について

最近、「既成の装置で訓練したら、不正咬合は予防できる」という「???」なマーケティングが広く行われています。

お子様が、皆、同じ顔で同じ骨格で同じような成長をするなら、まだワンパターンの治療でもわからなくもないですが、実際は兄弟ですら、いろいろと異なります。

結論として、どれだけ低年齢から矯正治療を初めても、すべての不正咬合を予防することはできません。その理由の一つは、予防矯正を行っても歯ぐきの中にある大きすぎる永久歯を小さくすることは不可能だからです。

歯の幅が大きい患者様の歯並びを綺麗にするためには、永久歯が生えそろってから、全体のバランスを考慮した上で、歯の幅を調整し、全ての歯を正確に細かく動かす治療が必要になります。

また、当院では、低年齢では骨格の正しい診断ができない上に、顎の骨が柔らかすぎるので、既成の装置をお口に入れることはリスクが高すぎると考えています。こちらも御覧ください▶

そもそも筋機能訓練は、保険診療内で行うことが可能です。最近、以下の方々から相談を受けることが増えてきました。

①「歯の生える場所が少ないから広げてみた」というような計画性のない治療を受けてこられた方

② 舌の癖があるからと言われ、マイ○ブレースを入れて予防矯正したが、綺麗な歯並びにならなかった方

まずは、専門医にご相談下さい。「早期矯正が必要かどうか?」を正しくご説明いたします。

自然な美しい笑顔のために

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当院は、インビザライン、床矯正、プレオルソ、マイオブレース、ワイヤー矯正、咬合誘導(小児矯正:Occlusal guidance )、成人歯列矯正のすべてに10年以上の実績▶があり、現時点では安全性の高いインビザライン治療をおすすめしています。

当院の小児矯正について

年齢を重ねるにつれて骨が固くなり、顎を広げることが難しくなります。専門医による小児矯正で歯の土台を整えておくことで、将来の選択肢が増えます。噛む力を整え、自然で美しい笑顔を作りましょう。

小さい時期にしかできない小児矯正を、少しでも多くの方に受けていただきたく、当院では価格を低めに設定しております。

小児矯正(前期治療)の症例と費用例はこちら▶︎

まずは専門医にご相談ください

正しい治療を行うためには、最初の診断が極めて重要です。

お子様の歯並びでは、スキマがある・すきっ歯等、何もしなくても自然に美しい歯並びになってくれるケースもあります(詳しく見る▶)

逆に小さい頃から予防矯正やトレーニングを行っても、綺麗な歯並びにならなくて、当院に駆け込んで来られる方もおられます。

当院の院長は、2006年に日本小児歯科学会専門医を取得しています。わからないことやお悩みがあれば、まずは専門医にご相談下さい。

お子様のインビザライン治療実績が豊富です

インビザライン▶︎とは、

矯正先進国であるアメリカ発の、世界一のマウスピース矯正システムです。

インビザライン治療は取り外しのできるマウスピースをオーダーメイドで作成します。痛みが少なく、透明なマウスピースを使用するため目立たないのが特長です。規格品を用いる従来型のワイヤー矯正とは全く違います。

インビザライン治療では、CTレントゲンなどを駆使して正確な治療計画を立てることが可能になりました。

そのおかげで、ワイヤー矯正では小臼歯を抜歯しなければいけなかったケースが、抜歯せずとも進められることも多くなりました。

精度と安全性が高いので、私たちが友人や親戚を治療するとしたら、もうワイヤー矯正は使いません。

当院の院長は、2006年に日本小児歯科学会専門医を取得しています。わからないことやお悩みがあれば、まずは専門医にご相談下さい。


土台となる「あご」をソフトに広げる治療

将来のためにも、あごの骨がまだ柔らかい7歳前後で、「あごの矯正」の治療を受けていただくのが理想的です。小学5年生になってしまうと骨が硬くなるので、ソフトな力で大きく顎を広げることは難しくなります。

▼当院では、以下のような流れが主流となりました。

7歳ごろ、インビザライン・ファーストであごをの矯正(前期治療)

経過観察(永久歯への生え変わりを待ちます)

小学校高学年ごろ、小臼歯をなるべく抜かないインビザライン治療(後期治療)

お引越しが多くても、ぜひご相談ください

転勤などお引越しが多い患者様は、「矯正治療はしたけど、引っ越ししたら治療を続けられないかもしれない…」と、矯正治療のスタート時期をお悩みの方もいらっしゃると思います。

当院では、簡単なケースに限られますが、「転居の可能性があるので、とりあえず必要最小限の小児矯正だけ行いたい」というご要望にもお応えしております。

ご対応可能なケースかどうかは、当院での検査で判断できますので、ぜひ一度お越しください。ご兄弟でも難易度は異なります。

▼詳しくはこちらをご覧ください。

できるだけ小臼歯を抜かないインビザライン治療

当院ではインビザライン治療をおすすめしておりますが、その理由の一つに「小臼歯を抜かなくて良いケースが多い」ことが挙げられます。

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最近は、「歯を抜かずにできるだけきれいな歯並びにしてほしい」というご要望が非常に増えました。

CTレントゲン情報(※下記画像参照)がインビザライン治療で使えるようになり、治療の精度と安全性が飛躍的に高くなりました。そして、歯の幅を正確に調整し、下の犬歯と犬歯の距離を安全に拡大することが可能になり、小臼歯を抜かなくてもよいケースが大幅に増加したのです。

そのため最近では、当院ではインビザラインによる「オーダメイド治療」が主流になり、ワイヤー矯正はほぼなくなりました。

0.01mm単位の細かさで治療計画を立てる風景

インビザライン治療は、正しい診断による治療方針に沿ったマウスピースの設計が必要です。このマウスピースは、機械的に仕上げられるのではありません。院長自らがすべての患者様一人ひとりのマウスピースをコンマ数mm単位で設計し、何度も検討を重ねて調整しております。さらに当院では、インビザライン本社が認定したファカルティ(※)の監修を受けており、客観的な視点からもベストなポジションに歯を動かし、世界レベルに精密な治療のご提供を目指しています。

※ファカルティとは

インビザライン治療を展開する米国アライン・テクノロジー社が認めたインビザライン治療の指導をする立場にある歯科医師のことです。日本ではインビザライン・ドクターの約0.2%である20名ほどしかいないと言われている、いわばインビザライン治療のエキスパートです。

こちらの動画は、専用のソフトで実際に院長がマウスピースの設計を行っているものです。とても精度が高い治療計画を作成することが可能であるとお分かりいただけると思います。そして、この治療計画を作成するには、正確な診断と確かな経験や知識が必要です。一本でも歯の動かし方を間違えるとインビザライン治療はうまくいきません。インビザライン治療歴12年の当院に、ぜひお任せいただければ幸いです。


<ご参考:従来までの治療について>

長らく矯正歯科では、下の犬歯と犬歯の距離の拡大は後戻りするので、厳禁と言われていました。昔は、全ての歯が永久歯に変わる13歳くらいまで何もせず、問題が出尽くしてから診断し、前歯の位置を決めて、下のビデオのように小臼歯を抜歯して、2〜3年かけて治療を行い、親知らずはあまり抜かないという流れでした。

治療期間についても、ワイヤー矯正の場合は歯のねじれを除去して、歯の高さをそろえてからゴムを使用するといった手順を踏まないといけないためどうしても治療期間が長くなりがちです。

顎を広げずに小臼歯を抜歯し、前歯を下げるという矯正手法(※下記動画参照)は長らくセオリーでしたが、デジタル技術の発達によってその方法にはリスクが伴うことがわかりました。

矯正歯科では、下顎の犬歯と犬歯の間の距離を広げるのは ”ご法度” で、問題が出尽くした13歳以降に、西洋人👩‍🦳の口元を目指して矯正を行うのが定番だったのです。

そのリスクとは、「歯が骨から出てしまう」というものです。下の動画では、その様子がご覧いただけます。赤い部分が骨から出てしまっています。

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抜歯矯正で口元を下げすぎた結果、歯が骨から出てしまってはいけません。😭 

最近では”ワイヤー抜歯矯正を経験された保護者様” が、「子どもの歯を抜かずにインビザラインで矯正してほしい」とお越しになるケースが増えています。


いつから矯正をスタートしたらいい?

多くの方がお悩みのポイントだと思います。その答えは「成長を利用できる成長発育期」が最適と言えます。

ブラケット

小学校低学年の時はきれいな歯並びだったのに、12歳を過ぎて急に歯並びが悪くなるケースが多いです。また、歯が大きい方は、永久歯が生え揃ってから、歯の幅を調整し、正確に細かく動かす治療が必要です。早く始めると矯正が早く終わるというケースは、実は非常に簡単なケースに限定されるのです。

「じゃあ成人してから矯正すればいいのでは?」と思ってしまいますが、成人の矯正にはリスクがあります。だからと言って低年齢から矯正を始めれば良いとも限りません。以下にリスクについてまとめました。

成人矯正のリスク低年齢矯正のリスク
骨が硬く、成長がないため、あごを広げることは難しい骨格の特徴がはっきりしていないので、正しく診断できない
成長を利用できないため、上下のかみ合わせの改善が困難骨が柔らかすぎるため、装置の副作用のリスクがある
歯肉の状態が健康とは限らない治療期間が長くなりすぎる
元の歯並びに合わせて、筋肉や骨格が完成しているため、後戻りしやすい6才臼歯が生える時期は、むし歯になりやすい危険な時期

矯正開始時期は、お子さまの状態を総合的に考えて決定する必要があります。

  • ・むし歯リスクの変化
  • ・骨格の問題、難易度
  • ・お口の癖の有無
  • ・性別
  • ・ご本人とご家庭の状況
  • ・進学の状況  等

お悩みの方はぜひ一度、当院へご相談にいらしてください。専門医による正しい診断で、早期矯正が必要かどうかを詳しくご説明いたします。

※ご相談料(検査費用含む)は、3,800円(税込)です。


前期治療について

前期治療とは、弱い力でゆっくりとあごを広げたり、上顎と下顎のズレを少なくする10歳以下限定の治療です。お子様の成長を利用して、上下の顎の形や位置を改善するので、骨が柔らかく「永久歯が少ない時期」にしか受けていただけません。小さいうちに「あご」の矯正をできるだけ行い、後期治療では歯の幅を調整しながら正確に歯を並べていきます。

前期治療は「あご」の矯正なので、歯の大きさを変えるものではありません。前期治療は、前期矯正や第1期矯正とも呼ばれています。

注:前期治療だけでそこそこ歯並びが改善する患者様も当院では多くいらっしゃいますが、それは、その患者様の歯が適切な大きさであり、永久歯がたまたま、ねじれたり傾いたりせずに生えてきた結果であり、あくまでも「例外のラッキーなケース」とお考え下さい。

実際のところは、下のケースのように歯の大きさを小さくして、一本一本を細かく配置しないときれいな歯並びにならないことの方が多いです。

最初の状態です。

第一期治療終了時です。横方向に十分に拡大されていますが、真ん中がずれていますし、前歯や犬歯がねじれています。

これからインビザラインで第二期治療を行い、歯並びだけでなく嚙み合わせも整えていきます。

当院の前期治療は2種類あります
①インビザラインを使う前期治療(オーダーメイド小児矯正)

現在、当院ではインビザラインファーストを用いた「オーダメイド小児矯正」をお勧めしています▶

インビザライン治療を導入して今年で12年目になりました。ソフトな力で歯を動かせるインビザラインは、小児矯正と相性が良いのです。

それぞれのお子様に合わせて作成されるマウスピースは精度が高く、安全に治療を行うことができます。また適度な厚みがあり、噛みごたえがあるため、顎の成長をサポートします。

<ご参考:症例ご紹介>

今までは難しかった下顎の拡大も、インビザライン・ファーストを使うと容易にできます。

②従来型の装置を使う前期矯正(咬合誘導)
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装置の装着時間がが就寝時のみの場合は、「話しにくい」、「食べにくい」、「歯磨きが大変」等の問題は生じません。

これらの装置は、歯を動かさない期間の間は、LINEや、Dental Monitoring▶ で写真を送っていただくことで、通院回数を減らしていただくことが可能です。


前期治療をはじめる前に

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当院では、矯正開始前に「セファロレントゲン写真」という横顔のレントゲンを必ず撮影します。お子さまの骨格の特徴や不正咬合の種類を把握して、適切な治療方法を検討するためです。

セファロ(頭部X線規格写真)

セファロ(頭部X線規格写真)

家のリフォームの場合、工事に取り掛かる前にいろいろ測量しますよね。測量後に現状説明を受け、プランを作成し納得したらリフォーム工事開始、といった具合です。矯正治療も同じで、セファロ分析や検査を行い、複数のプランを作成してから治療を開始することが大切です。

上顎前突の分類上顎前突の分類

例えば、一言に「出っ歯」と言っても、実は色々なパターンがあります(※上図参照)。5つのパターンのどれに該当するのかを正しく診断して、どの装置を使って治療を進めるのかを判断します。

適切な装置をご提案し、正しく治療を行うために「①検査→②診断→③治療」のステップは極めて重要です。

側方拡大 FANタイプ拡大
バイオネーター クワドヘリックス バイヘリックス
リンガルアーチ

※姿勢が悪くて顎がズレている場合は、歯科以外の治療が必要になることもあります。


前期治療は、「あごの形を整える」ことが主な目的です。小さいうちは成長する力を利用した矯正ができるので、あごの治療が可能です。前期治療の効果であごが拡がり、小臼歯を抜かない後期治療ができるようになることが増えました。

前期治療の後、永久歯が以下のように問題なく生えてきた方の場合は、後期治療が不要となります。

  • ・上下の歯の大きさのバランスがとれている
  • ・生えてきた永久歯の大きさが大きすぎない
  • ・新しく生えてくる歯がねじれたり傾いたりしていない
  • ・親知らずが悪影響を与えていない
  • ・前期治療後に口元が出ていない
  • ・上下の咬み合わせにズレがない
  • ・舌の癖等がない

以下は、前期治療の重要性がお分かりいただける症例です。

本来ですと、既成の装置を使って前期治療を行う場合、歯をに精密に動かすことはできません。

しかし、下の写真のような簡単なケースでは前期治療のみできれいな歯並びになりました。

この場合、後期治療は不要となり費用総額を抑えることができました。

咬合誘導(部分非抜歯矯正)

しかし、このように問題なく永久歯が生え揃うことはとてもラッキーなケースです。特に歯が大きい方は、前歯の歯並びを直すのは、乳歯がすべて永久歯に交換した後になります。

つまり、最も望ましい治療の進め方はこのような行程となります。

7歳ごろ、インビザライン・ファーストであごをの矯正(前期治療)

経過観察(永久歯への生え変わりを待ちます)

小学校高学年ごろ、小臼歯をなるべく抜かないインビザライン治療(後期治療)

たとえば、具体的な例でご説明すると、出っ歯がお悩みで下顎が小さい方の場合、下図のような治療が効果的です。

上顎前突 セファロ分析の結果、上顎の位置は中間、上の前歯は前方に傾斜、下顎は小さく後方に位置し、下の前歯は前に出ていないと診断できました。
バイオネーター

<前期治療>

バイオネーターという下顎の成長を前方に促進し、咬み合わせを改善する装置を夜間に使用してもらいました。

上下顎の関係が修正

<後期治療>

永久歯に交換後、インビザラインで一つ一つの歯を正確に動かして正しい咬み合わせと美しい歯並びを作っていきます。


※最近は、こういうケースには、最初からインビザラインを用いて高い精度で下顎前方誘導(MA)を行うようになり、バイオネーターは使わなくなりました▶

当院では、前期治療のみで比較的きれいな歯並びを達成できる患者様もいらっしゃいます。しかし、より美しい歯並びをご希望の患者様は、一つ一つの歯の幅を調整し、細かく正確に動かす後期治療が必要となります。前期治療を受けていれば、あごの状態が改善されるため、後期治療を受けていただいたとしても比較的短期間で終了できる場合が多いと言えます。

ただし、「第二期治療を行うかどうか?」については、前期治療が終了した際に現状をご説明させていただき、患者様や保護者様のご判断に委ねております。無理に後期治療をおすすめすることはございませんので、どうぞご安心下さい。

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後期治療が必要になるケース

後期矯正とは、全ての永久歯を一つひとつ精密に動かす歯列矯正のことです。第2期矯正とも言われます。

前期矯正を行っても、このような問題がある場合は後期矯正が必要となります。

  • ・前期矯正で咬み合わせを改善しきれなかった
  • ・永久歯がねじれたり、変な場所から生えてきた
  • ・前歯がきれいに並んでいない
  • ・はえてきた永久歯が大きすぎた
  • ・前期矯正でお子様があまり装置をお使いにならなかった
  • ・成長に伴って新たな問題が発生した
  • ・最初はなかった親知らずができた
  • ・奥歯の咬み方が左右で異なっている

また、前期治療を受けていただいたとしても、後期治療で抜歯が必要になるケースもあります。

▼詳しくはこちらのブログをご覧ください。


小児矯正で後悔しないために

正しい診断で治療の方向性を決定し、診断に沿って治療を行うことが極めて重要です。お子様の矯正治療において、知っておいていただきたいポイントが3つあります。

  • ①既成の装置は装着が難しい?
  1. ②前歯を並べるにはリスクがある
  1. ③治療前のセファロレントゲン分析が重要

以下に詳しくご説明します。

①既成の装置は装着が難しい?
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既製の装置:プレオルソ、マイオブレース等

プレオルソやマイオブレースなどの既製の装置は、規格品のため人によっては装着が難しいことがあります。中には、どうしても慣れることができないお子様もおられます。

また、これらの装置はかなり厚みがあるため、誤った方法で使用してしまうと危険なことがあります。専門医▶の正しい診断の下で正しい種類とサイズを選んで適切に使用することが大切です。

※プレオルソの言葉の意味は、プレオルソ=プレ矯正=本格矯正の前に という意味です。”プレ”とは、”前の”という意味で、「プレスクール(入学前に行く場所)」というとイメージしやすいでしょうか。プレオルソも本格矯正が簡単になるために本格矯正の前に使用する装置という位置づけです。

オーダーメイドの装置:インビザライン・ファースト

患者様一人ひとりに合わせた装置を作成できるのがインビザラインです(小児専用はインビザライン・ファースト)。お口に合わせたオーダーメイドのマウスピースを使用するので、ラクに装着いただくことができます。

※コロナで学校では歯磨きができなかった時期は、「装着は昼食時前まで、その後はケースに入れ、帰宅後に歯磨きをして再装着」という状況で、当院のインビザラインの装着時間は18時間程度でしたが、多くのケースで無事に治療を終了することができました。インビザライン・ファーストは一回目のインビザラインという意味です。多くの場合、二回目のインビザラインである「インビザライン・コンプリヘンシブ」(別料金)などが必要になります。

下の画像の緑の部分は、正常に噛みあっていることを示しています。このレベルまで矯正するとすれば、精度の高いインビザラインで本格矯正も必要になってきます。

②前歯を並べるにはリスクがある

小児矯正で無理に前歯をきれいに並べようとすることはおすすめできません。特に、歯の幅が大きいケースでは、最初から無理に並べてはいけません。全ての永久歯が生えてから、歯の幅を調整して、全ての歯を正確に細かく動かしながら前歯を並べていく必要があります。

また、前歯は犬歯によって動かされます。その動きに逆らってはいけません。海外の動画ですが、前歯と犬歯の生え変わりの関係がとてもわかりやすい動画です。ぜひご覧下さい。

無理に前歯を並べようとすると、このように前歯の根を犬歯にぶつけていくことになります。

CTレントゲンを用いる「インビザライン・コンプリヘンシブ」では、こういうリスク判定も治療前に行うことができます。

※「インビザライン・ファースト」のシステムにはCTレントゲンは含まれておりません。

③治療前のセファロレントゲン分析が重要

セファロレントゲン写真は横顔のレントゲンですが、顎や歯の形や位置関係、成長の特徴など横顔のタイプを把握することができます。矯正治療において正確な診断をして、治療の方向性を決定するために欠かせないものです。当院では、治療スタート前には必ずこの検査を受けていただいております。

横顔のタイプ別で適切な歯並びや治療の難易度が変わってきます。人間の横顔は大きく分けて下のドリコ、メジオ、ブレーキーの3つに分かれます。お子さまがどのタイプに該当するのかを、治療前に分析しております。

顔面タイプ

矯正治療によって横顔のタイプを変えることはできません。例えば、ブレーキーの人をドリコに変化させることはできないのです。

しかし、6才未満でセファロレントゲンを撮影して分析しても、まだ骨格の特徴がはっきりしないので、正しい診断がつきません。したがって当院では、6歳未満で治療を開始することはございません。

以上が、小児矯正で後悔しないために知っておいていただきたいポイント3点です。

矯正治療には、専門医による正しい診断で治療の方向性を決定し、診断に沿って治療を行うことが極めて重要です。

  • ・治療の難易度
  • ・第一期矯正と全体矯正の違い
  • ・第一期治療で改善できることと改善できないこと

上記の内容について専門医からしっかりと説明をお受けになった上で、治療をご検討いただければ幸いです。

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治療のすすめ方

ご相談 → 診断・お見積り → 検証 → 治療 → 保定

このような順序で進めていただきます。

相談(歯ならびチェック)

セファロ

ご相談にお越しいただいたら、まずはセファロレントゲン写真を撮影します。

安全に治療を行うためには欠かせないステップです。正しい診断に基づき、治療計画を立ててリスク評価を行います。

セファロレントゲン撮影を含む相談料:3,800円(税込)

(注:難症例の場合は、CTレントゲン、パノラマレントゲン、口腔内スキャンを先に行って、インビザライン社に正式にシミュレーション作成を依頼し、実際に設計してみないとわからない場合もあります。

その場合は、シミュレーション作成費用として29000円の費用が必要です。これは実費のため、シミュレーションを作成すると、結果的に治療を進めない場合でもご返金はありません。ご注意下さい。

その後、当院で治療開始される場合には、基本料金からシミュレーション作成費用29000円を差し引かせていただきます。)

(注:こういった簡易シミュレーションはご自身で無料でできますが、これはあくまでもマーケティングツールであり、作成された簡易シミュレーションと実際の治療結果とは全く関係ありませんのでご注意下さい。▶)

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検査
分析結果
ご相談から約2週後、診断結果、治療方針や期間、費用についてお話しし、資料をお渡しします。所要時間は60分ほどです

7歳くらいから、じっくりと歯列育成した後に小臼歯(前から4番目の歯)を非抜歯で治療を進めていく場合には、トータルで、5年程度かかります。

(注:7番目の歯がキチンと咬んで、親知らずの抜歯が終了した時点で歯を動かすことは終了になります)

後期治療では、歯を動かしている期間は平均で1~3年です。

矯正治療には、リスクがあります。▶

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診断・見積もり

治療に進んでいただくことになりましたら、お口の中の資料を採得します。顎の関節に問題がないか、外傷歯などがないか等をチェックすることも大切です。

診断通りで問題がないかさらに検証するため、数日お時間を頂戴いたします。

問題がなければ特段新しい説明はございません。診断時にご説明差し上げた方針で治療を開始いたします。

写真・模型

検証費用:50,000円(税別)

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治療

診断に基づき、適切な装置を用いて治療します。

前期治療で改善しきれなかった場合は、5年生〜中学生でご相談の上で後期治療に入ります。

見えにくいマウスピース型のインビザライン▶で歯並びや噛み合わせの細かいご要望にお応えしています(インビザラインについては、詳しくはこちらをご覧下さい▶)。

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難易度が高い場合は、TAD(ミニスクリュー)を一時的に併用して矯正を行うことがあります(治療の途中でミニスクリューは除去します)。

矯正でご来院された時には、治療、経過観察、唾液検査、筋機能訓練等を行います。

矯正治療は2〜3か月に1回の来院が多いですが、処置内容によっては月に2回以上、6週間に1回、月に1回等さまざまです。

装置の紛失、破損、MRI撮影による装置の撤去の場合には、調整料に加えて装置の実費が必要となります。MRI撮影がある方はインビザライン治療の方が費用は少なくて済みます。

むし歯治療やクリーニングをご希望の方は保険診療になりますので、別途ご予約をお願い申し上げます。

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身長が伸びる場合(院内限定コンテンツ)▶

矯正装置が壊れた時の自分でできる対処法について▶

詳しくは 矯正症例▶をご覧下さい。

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保定
保定装置

歯の移動が完了したら、保定に移ります。完全な治療終了は上の親知らずを抜き終わる19歳頃が一般的です。

親知らずを抜かないと このような後戻りを引き起こす▶ので特に小臼歯を抜歯せずに矯正を行った方はくれぐれもご注意ください。

保定は美しい歯並びを安定させるために重要です。日常生活に置いて、歯にはさまざまな力がかかります。歯並びをそろえておくためには、保定装置が欠かせません。特に舌の癖が続く場合は癖が治るまでは絶対に必要です。

・成人矯正は後戻りするので、矯正後は、保定装置は継続してお使い下さい。

年に数回、保定装置の定期検診を行います。

下図のような保定装置(2023年時点で15000円(税別)/1個、処置料金別途)を作成します。既製品ではなくオーダーメイドです。匠の技工士が精魂込めて作成しています。

スプリングリテーナーができるまで
クリックすると別ウィンドウで拡大表示します

現在は透明なビベラリテーナー(2024年時点で、18,000円(税別)/2個、処置料金別途)もおすすめしています。

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<ご参考:親知らず抜歯の必要性>

これは顔のデカい院長の口の中です(泣)。矯正後に片方の親知らずを抜かなかったため、前歯がガタついてしまいました。顔の大きい院長でこうなってしまいますので、親知らずは抜歯する方が良いのです。

下顎の歯並び


費用について

インビザライン治療のみの費用は、基本料金28〜86万円(税別)+動的治療終了まで毎回観察料1000円(税別)(スキャン時は5000円(税別))です。

・インビザライン社からの請求分以外については、10万円以下の金額は5回以内、10万円を超える金額は10回以内で分割してお支払いいただくことが可能です。利息はかかりません。均等払いでなくても結構です。

・お支払いにはクレジットカードをご利用いただけます。

・デンタルローンをご利用いただくと、金利3%/年で最大で120回分割が可能です。お子様の場合、月々4000円前後での治療が可能となります(大人の場合は最大で月々7000円前後)。

・万が一、インビザライン・システムでの治療が困難な場合、従来型の装置に切り替えることも可能です。 ただし、その場合は仕上がりの精度は低くなり、歯を移動する際のリスクも高まります。装置代の実費と毎回の調整料5000円(税別)でご対応させていただきます。インビザライン社からの返金はありませんのでご理解くださいますようお願いいたします。

その他の装置を使用の場合、料金は別途ご案内いたします。

矯正については医療費控除が利用できます。詳しくは国税庁HPをご覧ください▶

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まずはご相談にお越しください

ここまでお読みいただき、誠にありがとうございました。かなりの長文でご説明させていただきましたが、まずはご相談にお越しくださいませ。お子さまにとって本当に早期治療が必要かどうか、検査結果に基づいて詳しくご説明させていただきたいと思っております。ご相談料は3800円(税込)です。

長年、多くのお子様の成長を見守ってまいりました。「非抜歯で治療できる?」「簡単なケース?難しいケース?」等、検査結果よりお答えすることができるかと存じます。

治療実績はこちらをご覧下さい▶

ブラケット

豊中・こむら小児歯科・矯正歯科が目指しているのは、お子様が大人になったときに「なるほど、これで良かったんだ」と思ってもいただけるような矯正治療です。

ご予約はこちらからお願い致します。▶

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2018年には、こむら小児歯科・矯正歯科でインビザライン治療を行ったケースが、Invisalignの公式サイト『AlignGlobal Gallery』の#591番、Dr T. Komuraとして公式サイトに掲載されました▶

インビザライン

2022年にインビザライン社のプラチナ ステータス、202年にプラチナ エリート ステータスを取得しました。

インビザライン
 

ただし、このようなステータスは症例数が一定数以上なら、誰でももらえます。TVでも放映されたように、 ステータスと治療成功は関係ありません。▶︎


当院で積極的に行なっていない矯正治療

審美目的のみで、本来の位置から歯を大きくずらしてしまうような矯正治療はお引き受けしていません。🙇‍♀️

① 口ゴボのケースで、上下の前から4番目の歯を抜歯し、前歯を内側に入れて口元を下げる矯正治療

理由:①は下のビデオのようなリスクがあるため

⇒他の矯正歯科へご紹介となります。

② 親知らずを抜歯しない非抜歯矯正のケース

理由:親知らずを抜かない分、余計に歯を削って矯正することは行わないと決めているため。

③ 重度の開咬のケース

理由:非常に難易度が高く、後戻りもしやすいため。
⇒ジョイスマイル矯正歯科さんへご紹介

開咬、下顎前突開咬、下顎前突

④ 成長期の骨格性の受け口や外科矯正のケース

理由:当医院では外科矯正が保険ではできないため。

⇒くろだ歯科・矯正歯科さんへご紹介 外科矯正は豊中市では、くろだ歯科・矯正歯科さんにおいて保険適応で行うことができます▶

頭蓋骨頭蓋骨

骨格性の受け口のケースでは、骨と骨のすき間が閉じてしまう前に、下の写真のようなファイシャルマスクやチンキャップ等の大きな複雑な矯正装置を使って、成長をコントロールしながら成長が止まるまで矯正する必要があります。

日本を代表する矯正歯科医も、このケースでは「初診から完了までの定期観察期間など、治療以外のすべての管理を含めれば、10年以上通院することも珍しいことではありません。▶ と書いておられます。

前期矯正を行っても、中学生でまた受け口になることがあります。これは矯正の後戻りではなく、下顎の成長が原因です。身長の伸びを止めることができないのと同じで、下顎の成長を止めることはできません。

下顎が上顎に対して大きく成長してしまった場合には、外科矯正治療 ▶が必要になります。私達は外科矯正治療の可能性が少しでもあれば、治療の一貫性を考え、上記の矯正歯科をご紹介しています。御理解いただければ幸いです。🙇‍♀️

成人の場合は、下顎の前方成長がないため、当院でも受け口の矯正を行っています。

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最後になりましたが、私個人としては、口ゴボや受け口は悪いとは思っていません。理由はこちら▶

アクセス