小児矯正
=土台の矯正

【必読】始める前に知ってほしい「小児矯正のリアル」
最近は、ネットやSNSで矯正の情報が手軽に手に入るようになりました。でも実は、その中には、間違った情報が混ざっています。
私たちは、矯正を急がせるのでも、遅らせるのでもなく、
「タイミングと方法を見極めること」が大切 だと考えています。
予防矯正とは?早期スタートが大切な理由
トレーニングで「大きな永久歯が小さくなる」ことはありません。
抜歯矯正で後悔?インビザラインで変わる未来
かつてご自身が抜歯を伴う矯正治療を経験し、「もっと違う選択があったかもしれない」と感じておられる多くの方が、
「自分の子どもには、できるだけ歯を抜かずに治してあげたい」と願い、当院を選んでくださいます。
昔の矯正 VS 今の矯正|ここまで進化したマウスピース
インビザラインで、矯正は大きく変わりました。
目立たず、取り外しができて、歯を抜かずに治せる可能性が広がった今、「もっと早く、こういう矯正があればよかった」と感じる大人の方も多くいらっしゃいます。
小児矯正の失敗を避ける3つの重要ポイント
お子様の矯正治療において、知っておいていただきたいポイントが3つあります。
- ①
【画像あり】セファロレントゲンで本当に安心できる理由
- ②
危険?前歯を無理に並べる矯正で起こること
- ③
実は万能じゃない?既成装置の意外な落とし穴
以下に詳しくご説明します。
①【画像あり】セファロレントゲンで本当に安心できる理由
セファロレントゲンはこのようなレントゲンです。

横顔のタイプ別で、適切な歯並びが変わってきます。人間の横顔は大きく分けて下のドリコ、メジオ、ブレーキーの3つに分かれます。お子さまがどのタイプに該当するのか、治療前に分析が必要です。

矯正治療によって横顔のタイプを変えることはできません。例えば、ブレーキーの人をドリコに変化させることはできないのです。
検査と診断で治療の方向性を決定し、診断に沿った治療を行うことが重要です。
- ・治療の難易度
- ・第一期矯正と全体矯正の違い
- ・第一期治療で改善できることと改善できないこと
をよく理解した上で、治療を開始することが大切です。
② 危険?前歯を無理に並べる矯正で起こること
小児矯正で無理に前歯をきれいに並べようとすることはおすすめできません。特に、歯の幅が大きいケースでは、最初から無理に並べてはいけません。全ての永久歯が生えてから、歯の幅を調整して、全ての歯を正確に細かく動かしながら前歯を並べていく必要があります。
また、前歯は犬歯によって動かされます。その動きに逆らってはいけません。海外の動画ですが、前歯と犬歯の生え変わりの関係がとてもわかりやすい動画です。ぜひご覧下さい。
無理に前歯を並べようとすると、このビデオのように前歯の根を犬歯にぶつけていくことになります。
CTレントゲンを用いる「インビザライン・コンプリヘンシブ」では、こういうリスク判定も治療前に行うことができます。
③ 実は万能じゃない?既成装置の意外な落とし穴

プレオルソ・マイオブレースの特徴と限界とは?
プレオルソやマイオブレースなどの既製の装置は、規格品のため人によっては装着が難しいことがあります。中には、どうしても慣れることができないお子様もおられます。

また、これらの装置は、かなり厚みがあるため、誤った方法で使用してしまうと危険なことがあります。専門医▶の正しい診断の下で正しい種類とサイズを選んで適切に使用することが大切です。
インビザライン・ファーストの魅力|選ばれる理由と違い
患者様一人ひとりに合わせた装置を作成できるのがインビザラインです(小児専用はインビザライン・ファースト)。お口に合わせたオーダーメイドのマウスピースを使用するので、ラクに装着いただくことができます。

インビザライン・ファーストは一回目のインビザラインという意味です。多くの場合、二回目のインビザラインである「インビザライン・2ndフェーズ」(別料金)などが必要になります。
育てる矯正(咬合誘導)とは?自然な成長をサポートする治療法
2018年にインビザライン公式サイトに掲載された▶ことをきっかけに、矯正をご希望される大人の方も増えてきました。
2022年にインビザライン社のプラチナ ステータス、2023年以後にプラチナ エリート ステータスをキープしています。

ですが、当院は、もともと ”育てる矯正(咬合誘導)”で、多くのお子様の治療に取り組んできました。
当院の小児矯正とは|安心と専門性で選ばれる理由
小児矯正は“育てる”という選択|咬合誘導のすすめ
当院は、インビザライン、床矯正、プレオルソ、マイオブレース、ワイヤー矯正、咬合誘導(小児矯正:Occlusal guidance )、成人歯列矯正のすべてに10年以上の実績▶があります。

自然で美しい笑顔のために|こどもの矯正ができること
年齢とともに骨がしっかりとしてくるため、顎を広げる治療はだんだん難しくなっていきます。
そのため、成長期のうちに始めることで、よりスムーズな矯正が可能になります。
育てる矯正×専門医▶|将来の選択肢を広げる確かな治療
成長期にあごの形や位置関係を整えておくことで、将来的な抜歯や外科処置のリスクを減らすことができます。噛む力のバランスが整えば、機能的にも美しく、自然な笑顔につながります。

忙しいご家庭へ|LINE・オンラインで通院回数を最小限に

また、咬合誘導で顎を拡大しておくと「ブラックトライアングル」の発生を減らすことが可能です▶︎
小児矯正は“今しかできない”|タイミングを逃さないために
当院では、
**小児矯正を「今しかできない大切な治療」**と考えています。
だからこそ、
できるだけ多くのお子さまに受けていただけるよう、
費用はリーズナブルに設定しています。
「早く始めてよかった」と思っていただけるように、
ご家庭の負担を抑えながら、質の高い治療を心がけています。
豊中で選ばれる理由|マウスピース矯正の豊富な実績
インビザライン▶︎とは、矯正先進国であるアメリカ発の、世界一のマウスピース矯正システムです。
インビザラインは従来型の装置と異なり、歯を包み込むため、前歯が欠けたりしにくいのも長所の一つです。

🦷 インビザラインとは?完全オーダーメイドの矯正革命
インビザライン治療では、
取り外し可能な透明のマウスピースを使用します。
このマウスピースは、口腔内スキャナー(iTero)でお口の中を立体的にスキャンし、
一人ひとりに合わせてオーダーメイドで作成されます。

当院では、
iTeroスキャナーを2台導入しており、
スムーズな対応とより正確なデータ取得を実現しています。

インビザライン治療は痛みが少なく、透明なマウスピースを使用するため目立たないのが特長です。

インビザライン治療では、デジタル技術を用いて、正確な治療計画を立てることが可能になり、ワイヤー矯正では小臼歯を抜歯しなければいけなかったケースが、抜歯せずとも進められることも多くなりました。
インビザライン・ファーストのメリット7選|他装置との違いも解説
お子様に優しい治療 | 痛みがほとんどなく、薄い透明のマウスピースで目立ちません。 2週間ごとに新しいマウスピースに交換するので、常に清潔です。 あごの成長に合わせた設計で、健やかで自然な発育をサポートします。 |
---|---|
お子様の生活を守る設計 | 食事や歯みがきの時は外せるので衛生的です。 スポーツや楽器演奏も普段通り楽しめます。 MRI検査を受けなくてはいけない際も、取り外しができるので万が一にも備えられます。 |
精密な治療を実現 | 0.1mm単位で細かく歯を動かすため、歯ぐきへの負担が少ないです。 必要な歯だけを理想的に動かせるので、効率的です。 |
通院の負担を軽減 | デジタルで治療の進み具合を正確に管理しています。 ご希望の方にはスマートフォンアプリを使ったリモート診療もご案内いたします。 |
お子様の成長力を活かした効果 | あごの成長期に合わせて理想的な歯並びへ導き、ソフトな力で自然にあごを広げることができます。 |

デメリットも正直に
治療有効期間が1年半と短い | インビザライン・ファーストは治療期間が最大1年半と限られています(大人用のインビザライン・コンプリヘンシブは5年)。そのため治療の成功には、お子様の確実な装着と、正しい診断・設計が不可欠です。 |
---|---|
マウスピースの装着時間が長い | 毎日、18時間以上マウスピースを装着いただく必要があります。 マウスピースを外している間は、動かした歯が元の位置に戻ろうとしてしまうので、正しい装着時間を守りましょう。 |
マウスピースが壊れやすい | お子様は歯の高さが短いため、大人に比べるとマウスピースが壊れやすいです。特に歯が生え切っていない場合に壊れやすいです。マウスピースの再作成には、費用と時間がかかります。 |
費用が高額 | インビザライン社の作成料が高額なため、他の装置での治療に比べて、コストが高くなります。 |
一般的な矯正治療のリスクがある | 正しい診断に基づく治療計画があれば、インビザライン治療は安全です。しかし、インビザライン治療のみに関わらず、歯を動かす以上は矯正治療のリスクが伴います。 |
こむら小児歯科の矯正の強み|安心×技術×人間力
顎の成長をやさしくサポート|“土台づくり”の大切さとは
将来の歯並びやかみ合わせを考えると、あごの骨がまだ柔らかい「7歳前後」に、あごの矯正を始めるのが理想的です。
この時期であれば、やさしい力で自然にあごを広げることができます。
ですが、小学校5年生頃になると、あごの骨はかなりしっかりしてくるため、大きく広げるのが難しくなってしまいます。
小児矯正の治療ステップ|当院の実際の流れをご紹介
1歳半でむし歯予防の正しい知識(食事、歯磨き、フッ素など)

↓
7歳ごろ、あごの矯正(前期治療)

↓
保定(永久歯への生え変わりを待ちます)

↓
永久歯に変わったら、小臼歯をなるべく抜かないインビザライン治療(後期治療)

↓
親知らず早期抜歯

引越し予定があっても大丈夫|治療継続の仕組みがあります
🚚 引っ越しの予定があっても、小児矯正はあきらめないでください
「矯正治療を始めたいけれど、
転勤やお引っ越しがあるかもしれないから迷っている…」
そんなご相談を、私たちはよくお受けします。
当院では、
簡単なケースに限り、
「転居の可能性があるので、
必要最小限の小児矯正だけ行いたい」というご要望にも対応しています。

今しかできない治療を、無理のない形で。
ご家庭のご事情にも寄り添いながら、治療プランをご提案いたします。
🩺 治療が可能かどうかは、まずは検査から
ご対応が可能かどうかは、実際にお口の中を見てみないと分かりません。
まずは一度ご来院いただき、
現在の状態を丁寧に確認させていただければと思います。

また、
ご兄弟であっても、歯や顎の状態・治療の難しさはそれぞれ異なります。
当院では、お一人おひとりに合わせたご提案を行っておりますので、
どうぞ安心してご相談ください。
抜かない選択肢|インビザラインで小臼歯温存の可能性
🦷 なぜインビザライン?当院が推奨する明確な理由とは
「抜歯せずに治療できる可能性」が広がります

当院では、ワイヤー矯正よりも
インビザライン治療をおすすめしています。
その大きな理由のひとつが、
「小臼歯を抜かずに治療できるケースが増える」こと。
インビザラインは、歯を3次元的にコントロールできるため、
スペースを効率よく作り出すことが可能です。
その結果、**抜歯が回避できることがあるのです。
「なるべく歯を残したい」とお考えの方には、特におすすめです。
📈 精密な矯正が可能に|CT連携による正確な診断と設計
近年、
CTレントゲンの情報(※下記画像参照)を
インビザライン治療に活用できるようになりました。

これにより、
- 歯の根の向きや位置まで正確に把握
- 骨の厚みや神経の位置も考慮した設計
- より安全で、より無理のない動かし方
が可能となり、治療の精度と安全性が飛躍的に向上しています。
当院が、ワイヤー矯正からインビザラインへ大きくシフトした最大の理由が、まさにこの進化です。
💡 デジタル技術で、抜歯せずに治す選択肢が広がっています
近年、デジタル技術の進歩により、
歯の幅を精密に調整しながら、
下あごの犬歯と犬歯の間の幅(前歯部アーチ)を安全に広げることが可能になりました。

その結果、
以前なら抜歯が必要だったケースでも、
小臼歯を抜かずに治療できる可能性が大きく広がっています。
治療の質は人で決まる|インビザラインは“任せきり”じゃない
当院では、
すべての患者様の歯の動きを院長自身が0.1mm単位でシミュレーション。
- 歯の根っこの動きまで細かくチェック
- 骨の状態や成長も見越して繊細に調整
見た目ではわからない部分まで、
精密に設計された“完全オーダーメイド”のマウスピースを使用しています。
だからこそ、安心しておまかせいただけます。

さらに当院では、インビザライン本社が認定する「ファカルティ(※)」の監修を受けながら治療を進めています。
専門的かつ客観的な視点を取り入れることで、世界水準の精密な矯正治療を目指しています。
(※ファカルティ:インビザライン社が高度な知識・経験を認めた、教育・指導を担う歯科医師)
🎥 この動画は、実際にマウスピースを設計している様子です
当院では、
専用ソフトを用いて、1本1本の歯の動きを精密にシミュレーション。
このような高精度な治療計画を立てられるのは、
- デジタル技術
- 専門的な知識
- そして豊富な臨床経験
がそろっているからこそ、実現できることです。
さらに、
インビザライン治療は“1本の歯の動かし方”を間違えるだけで、
思うように進まなくなるほど繊細な治療。
だからこそ、正確な診断力が何よりも重要です。
インビザラインにもいろいろな種類がありますが、当院は、CTレントゲン情報が利用できる5年間有効なインビザラインコンプリヘンシブを使用しています。
矯正はいつから始めるべき?年齢別に最適な時期を解説
多くの方がお悩みのポイントだと思います。
その答えは「成長を利用できる成長発育期」が最適と言えます。前歯が4本永久歯になったら、一度お見せください。

🧒 油断禁物!小学生の歯並びが将来悪化することも
12歳を過ぎてから歯並びが乱れるケースもあります
お子さまの歯並びが、小学校低学年ではきれいに見えても、
思春期に差しかかる12歳以降に急に乱れ始めることは、実は少なくありません。
特に、
歯が大きめのお子さまの場合、前期矯正では前歯は並びません。
永久歯がすべて生えそろってから
歯の幅を細かく調整し、精密に動かす治療が必要になることがあります。
🕒 早期スタート神話の真実|矯正は“早ければいい”ではない
「早めに始めれば早く終わる」と思われがちですが、
それが当てはまるのは、もともと難易度が低いケースに限られます。

難しい症例では、永久歯に交換後に本格的な治療が必要な場合もあるのです。
当院では、年齢だけではなく、お口の状態と将来の変化を見越して、
ベストなタイミングをご提案しています。
「じゃあ成人してから矯正すればいいのでは?」と思ってしまいますが、成人の矯正にはリスクがあります。だからと言って低年齢から矯正を始めれば良いとも限りません。以下にリスクについてまとめました。
成人矯正のリスク | 低年齢矯正のリスク |
---|---|
骨が硬く、成長がないため、あごを広げることは難しい | 骨格の特徴がはっきりしていないので、正しく診断できない |
成長を利用できないため、上下のかみ合わせの改善が困難 | 骨が柔らかすぎるため、装置の副作用のリスクがある |
歯肉の状態が健康とは限らない | 治療期間が長くなりすぎる |
元の歯並びに合わせて、筋肉や骨格が完成しているため、後戻りしやすい | 6才臼歯が生える時期は、むし歯になりやすい危険な時期 |
開始時期の見極めがすべて|一人ひとりに最適な判断を
- ・むし歯リスクの変化
- ・骨格の問題、難易度
- ・お口の癖の有無
- ・性別
- ・ご本人とご家庭の状況
- ・進学の状況 等
🏥 ご相談だけでも大丈夫です
気になることがあれば、まずは一度ご来院ください。
「今、矯正を始めた方がいいのか分からない…」
「このまま様子を見ていて大丈夫?」
そんなお悩みをお持ちの方は、
ぜひ一度、当院までご相談にいらしてください。

初診時にはお口の状態を診断し、
早期矯正が必要かどうか、わかりやすく丁寧にご説明いたします。
📌 ご相談料(検査費用含む):3,800円(税込)カウンセリングのみなら無料
小児矯正の前期治療とは?目的とタイミングを徹底解説
👧 前期治療とは?
10歳以下のお子さまを対象にした“骨格を整える治療”です。
まだ骨がやわらかく、永久歯が生えそろう前の“限られた時期”にしか行えない特別な治療です。
この時期だからこそできること――
- あごの成長をやさしく導く
- 弱い力で少しずつあごを広げる
- 上あごと下あごのズレを整える
お子さまの自然な成長力を活かして、骨格そのもののバランスを整えるのが前期治療の目的です。
⚠️ ご注意ください
前期治療は歯の大きさを変える治療ではありません。
ですから、前歯は綺麗にならぶ場合とほとんどならばない場合があります。
前期治療は、
あくまで “あごの骨格を整える” 治療であり、
その後の後期治療(第2期矯正)では、
歯の幅や位置を精密に整える段階へと進みます。
前期治療の主な目的は、「あごの形を整えること」です。
前期治療の後、永久歯が以下のように問題なく生えてきた方の場合は、後期治療が不要となります。
- ・上下の歯の大きさのバランスがとれている
- ・生えてきた永久歯の大きさが大きすぎない
- ・新しく生えてくる歯がねじれたり傾いたりしていない
- ・親知らずが悪影響を与えていない
- ・前期治療後に口元が出ていない
- ・上下の咬み合わせにズレがない
- ・舌の癖等がない
以下は、前期治療の重要性がお分かりいただける症例です。
通常、既製品の装置を使って行う前期治療では、歯を精密に動かすことは難しいため、限界があります。
しかし、下の写真のような比較的シンプルなケースでは、前期治療のみで十分に歯並びが整い、後期治療が不要となることもあります。
このような場合、治療期間が短くなり、費用の総額も抑えることができるという大きなメリットがあります。
📸 注:下の写真のように、当院では前期治療だけで
歯並びが大きく改善するお子さまも少なくありません。



✨ ただし、これは“とても幸運なケース”です
前期治療だけで歯並びがきれいに整ったお子さまも多いですが、
これは歯の大きさがちょうどよく、永久歯がねじれたり傾いたりせずに
きれいに生えてきたという、”幸運なケース”とご理解ください。
2つの前期治療プラン|お子様に合う選び方とは?
①インビザラインを使う前期治療(オーダーメイド小児矯正)

現在、当院ではインビザラインファーストを用いた「オーダメイド小児矯正」をお勧めしています▶
🦷 当院のインビザライン治療は、導入から12年目を迎えました
インビザラインは、
ソフトな力で歯をやさしく、かつ正確に動かすことができる矯正治療です。
この特性から、お子さまの育てる矯正(咬合誘導)とも非常に相性が良く、
当院では、数多くのお子さまの治療に活用しています。
👶 お子さま専用に作られる、安全性の高いマウスピース
- 既製品ではなく、一人ひとりのお口に合わせたオーダーメイド設計
- 適度な厚みで噛みごたえがあり、顎の成長をしっかりサポート
- やわらかく快適な装着感で、無理のない矯正を実現
インビザラインは、
「しっかり治したい」と「できるだけ快適に進めたい」
その両方をかなえる、小児矯正にとって理想的な選択肢です。
<ご参考:症例ご紹介>
今までは難しかった下顎の拡大も、インビザライン・ファーストを使うと容易にできます。


②従来型の装置を使う前期矯正(咬合誘導、第一期矯正)
🛠 状況によっては、既製品の装置を使った従来型の治療を行うこともあります
お子さまの歯並びやあごの状態によっては、
下の写真のような既製品の矯正装置で十分対応できるケースもあります。
その場合、当院では従来型の矯正治療をご提案させていただくこともあります。
⚠️ ただし、インビザラインとの違いにご注意ください
これらの装置は既製品であるため、
お子さま一人ひとりのお口にぴったり合うようには設計されていません。
そのため、
- 歯の動きのコントロール精度
- 治療の快適さや予測性
といった点で、オーダーメイドのインビザラインとは差があるのが実情です。
私たちは、
お子さまにとって最も適した方法を、
治療の目的や将来の成長を見越してご提案しています。
🦷 「K1」や「プレオルソX」は人気ですが、注意が必要です
最近、
「K1」や「プレオルソX」などの既製品マウスピース型装置が注目を集めています。
ただし、これらの装置は――
- インビザラインに比べてかなり分厚く、素材も硬め
- 装着感が強く、正しい使い方をしないとお口に負担をかける可能性もあります
🩺 ご使用には、専門的な判断と丁寧な指導が不可欠です
こうした既製品装置は、
適切なケースを見極めたうえで、使い方までしっかり指導できる歯科医院での使用が前提です。
当院では、
インビザラインを中心としながらも、必要に応じてこれらの装置を取り入れることもあります。
その際には、個別に診断し、無理のない使い方を丁寧にご説明しますのでご安心ください。⚠️

🎯 装置は「合うものを正しく使う」ことが何より大切です
お子さまのお口の状態に合わせて、
種類やサイズを正確に選び、正しく使うことが、治療成功のカギです。
そのためには、
専門的な診断に基づいた判断と装着指導が欠かせません。
⚠️ ただし、対応できる症例には限界もあります
K1やプレオルソXなどの既製品装置は、
一つひとつの歯を細かく・正確に動かすことは難しいため、
対応できるのは比較的軽度な症例に限られる上に、インビザラインに比べて「合う・合わない」の個人差が大きいため、使用にあたっては慎重な見極めと注意が必要です。⚠️
より精密な歯のコントロールが必要な場合は、インビザラインなどのオーダーメイド矯正が適しています。⚠️

主に就寝時のみ装着するので「話しにくい」「食べにくい」「歯磨きが大変」といった日常生活での負担はほとんどありません。
当院では、歯を動かさない期間中、LINEや、Dental Monitoring▶ で写真を送っていただくことで、通院回数を減らしていただくことが可能です。
(余談)当院では、このような装置は10年以上前から使用実績があります。
昔はk1はなくて、T4kしかありませんでした。

また、昔のプレオルソは現在のプレオルソXよりもっと大きかったのです。

プレオルソは、https://www.forest-one.co.jp/preortho-X/ この会社の製品で、マイオブレースは、https://orthika.jp ここが総代理店になります。
昔は両者の形はかなり異なりましたが、時代とともに両者の形は似通ってきています。
はじめる前に知っておきたい|小児矯正の重要ポイント

当院では、矯正治療を始める前に、必ず「セファロレントゲン写真(頭部X線規格写真)」という横顔のレントゲンを撮影しています。
これは、お子さまの骨格のバランスや噛み合わせの状態、不正咬合の種類を正確に把握し、より適切な治療方針を立てるために欠かせない大切な検査です。
🏠 家のリフォームと同じように、矯正治療にも“準備と見極め”が必要です
家のリフォームを考えるとき、
いきなり工事に取り掛かることはありませんよね。
まずは現地を測り、
- 今の状態を正確に知る
- いくつかのプランを比べる
- 納得したうえで着工する
という流れが一般的です。
🦷 矯正治療も、まさにこの考え方が大切です
治療を始める前に、当院では
- セファロ分析を含む各種検査を実施
- お子さまの状態に合わせた複数の治療プランを作成
- それぞれのメリット・デメリットを丁寧にご説明
したうえで、
ご納得いただいてから治療をスタートしています。
「検査から診断、治療方針までがセットになった“設計図”」
これが、安心して進める矯正治療の第一歩です。
ひとことで「出っ歯」と言っても、実はさまざまなタイプがあります(※上図参照)。
まずは、どのタイプに当てはまるのかを正しく診断し、それに応じた装置を選んで治療を進めていく必要があります。
そのためにも、「①検査 → ②診断 → ③治療」というステップは非常に重要です。適切な装置をご提案し、効果的に治療を進めるための大切なプロセスです。
⚖️ 「どのお子さまにも同じ装置」ではありません
検査と診断をもとに、“最適な選択”を行っています
当院では、
「どんな場合でもマイオブレースと訓練で治します」といった一律の方針はとっていません。
なぜなら、お子さま一人ひとりのお口の状態・成長のスピード・歯の大きさ・あごの骨格などがすべて異なるからです。
🧑⚕️ だからこそ、大切なのは“見極め”
- まず検査・診断をしっかり行うこと
- その結果をふまえ、最も適した装置や治療法を選ぶこと
- 当院では科学的な判断に基づいたオーダーメイドの治療方針をご提案しています。
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※姿勢が悪くて顎がズレている場合は、歯科以外の治療が必要になることもあります。
最適な矯正スケジュール|理想的な進め方とは?

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当院では、前期治療だけで比較的きれいな歯並びになるお子さまもいらっしゃいます。
ただし、より整った美しい歯並びを目指す場合には、一つひとつの歯の幅を調整しながら、細かく正確に動かす「後期治療」が必要になることがあります。
前期治療を受けておくことで、あごのバランスが整っているため、後期治療が必要になった場合でも、比較的短い期間で仕上げられることが多いのが特徴です。
具体的にはこのような感じになります。
前期治療前

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前期治療終了時

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インビザラインによる後期治療
後期治療は必要?不要?ご家庭で判断するポイントとは
前期治療が終了した時点で、
お子さまのお口の状態について丁寧にご説明いたします。
そのうえで、
後期治療(第二期治療)を行うかどうかは、
患者様と保護者様のご判断にお任せしております。
🤝 無理なご提案はいたしませんので、ご安心ください
当院では、
無理に後期治療をおすすめすることはありません。
お子さまの将来とご家庭のお考えを大切にしながら、
納得できる形で治療を進められるようサポートいたします。
こんな場合は後期治療が必要です|代表的な4つの例

後期矯正とは、全ての永久歯を一つひとつ精密に動かす歯列矯正のことです。第2期矯正とも言われます。
前期矯正を行っても、このような問題がある場合は後期矯正が必要となります。
- ・前期矯正で咬み合わせを改善しきれなかった
- ・永久歯がねじれたり、変な場所から生えてきた
- ・前歯がきれいに並んでいない
- ・はえてきた永久歯が大きすぎた
- ・前期矯正でお子様があまり装置をお使いにならなかった
- ・成長に伴って新たな問題が発生した
- ・最初はなかった親知らずができた
- ・奥歯の咬み方が左右で異なっている
▼詳しくはこちらのブログをご覧ください。
小児矯正の進行ガイド|ステップごとにわかる治療の流れ

ご相談 → 診断・お見積り → 検証 → 治療 → 保定
このような順序で進めていただきます。

ご相談にお越しいただいたら、まずはセファロレントゲン写真を撮影します。
安全に治療を行うためには欠かせないステップです。正しい診断に基づき、治療計画を立ててリスク評価を行います。
セファロレントゲン撮影を含む相談料:3,800円(税込)お話だけの場合は、無料です。
(注:こういった簡易シミュレーションはご自身で無料でできますが、これはあくまでもマーケティングツールであり、作成された簡易シミュレーションと実際の治療結果とは全く関係ありませんのでご注意下さい。▶)



ご相談から約2週後、診断結果、治療方針や期間、費用についてお話しし、資料をお渡しします。所要時間は60分ほどです。
★7歳くらいから、じっくりと歯列育成した後に小臼歯(前から4番目の歯)を非抜歯で治療を進めていく場合には、トータルで、5年程度かかります。
(注:7番目の歯がキチンと咬んで、親知らずの抜歯が終了した時点で歯を動かすことは終了になります)
★後期治療では、歯を動かしている期間は平均で1~3年です。
(注:難症例の場合は、CTレントゲン、パノラマレントゲン、口腔内スキャンを先に行って、インビザライン社に正式にシミュレーション作成を依頼し、実際に設計してみないとわからない場合もあります。
その場合は、シミュレーション作成費用として29000円の費用が必要です。これは実費のため、シミュレーションを作成すると、結果的に治療を進めない場合でもご返金はありません。ご注意下さい。
その後、当院で治療開始される場合には、基本料金からシミュレーション作成費用29000円を差し引かせていただきます。)


治療に進んでいただくことになりましたら、お口の中の資料を採得します。顎の関節に問題がないか、外傷歯などがないか等をチェックすることも大切です。
診断通りで問題がないかさらに検証するため、数日お時間を頂戴いたします。
問題がなければ、特に新しい説明はございません。診断時にご説明差し上げた方針で治療を開始いたします。
検証費用:50,000円(税別)


診断に基づき、適切な装置を用いて治療します。
前期治療で改善しきれなかった場合は、5年生〜中学生でご相談の上で後期治療に入ります。
見えにくいマウスピース型のインビザライン▶で歯並びや噛み合わせの細かいご要望にお応えしています(インビザラインについては、詳しくはこちらをご覧下さい▶)。
★難易度が高い場合は、TAD(ミニスクリュー)を一時的に併用して矯正を行うことがあります(治療の途中でミニスクリューは除去します)。
★矯正でご来院された時には、治療、経過観察、唾液検査、筋機能訓練等を行います。
★矯正治療は2〜3か月に1回の来院が多いですが、処置内容によっては月に2回以上、6週間に1回、月に1回等さまざまです。
★装置の紛失、破損、MRI撮影による装置の撤去の場合には、調整料に加えて装置の実費が必要となります。MRI撮影がある方はインビザライン治療がお勧めです。
★むし歯治療やクリーニングをご希望の方は保険診療になりますので、別途ご予約をお願い申し上げます。
詳しくは 矯正症例▶をご覧下さい。



歯の移動が完了したら、保定に移ります。完全な治療終了は上の親知らずを抜き終わる19歳頃が一般的です。
★親知らずを抜かないと このような後戻りを引き起こす▶ので特に小臼歯を抜歯せずに矯正を行った方はくれぐれもご注意ください。
★保定は美しい歯並びを安定させるために重要です。日常生活に置いて、歯にはさまざまな力がかかります。歯並びをそろえておくためには、保定装置が欠かせません。特に舌の癖が続く場合は癖が治るまでは絶対に必要です。
・成人矯正は後戻りするので、矯正後は、保定装置は継続してお使い下さい。
★年に数回、保定装置の定期検診を行います。
★下図のような保定装置(2023年時点で15000円(税別)/1個、処置料金別途)を作成します。既製品ではなくオーダーメイドです。匠の技工士が精魂込めて作成しています。
★現在は透明なビベラリテーナー(2024年時点で、18,000円(税別)/2個、処置料金別途)もおすすめしています。

<ご参考:親知らず抜歯の必要性>
これは顔のデカい院長の口の中です(泣)。矯正後に片方の親知らずを抜かなかったため、前歯がガタついてしまいました。顔の大きい院長でこうなってしまいますので、親知らずは抜歯する方が良いのです。

インビザラインの費用ガイド|分割・ローン・返金まで解説
💰 基本費用
- 治療費用:28万円〜86万円(税別)
- 症例の難易度により異なります。
- 通院ごとの観察料:1,000円(税別)
- 3Dスキャンを行う日:5,000円(税別)
🧾 お支払い方法
🔹 分割払い(当院独自の無金利分割)
- 10万円以下:最大5回以内で分割可能
- 10万円超:最大10回以内で分割可能
- ✅ 利息はかかりません/均等でなくてもOK
🔹 クレジットカード利用可
🔹 デンタルローン(外部ローン)
- 年3%の低金利
- 最長120回まで分割可能
- 例:
- お子様の場合:月々約4,000円〜
- 大人の方:月々約7,000円〜
- 例:
🔁 治療変更について
インビザライン社からの返金はありませんのでご了承ください。
万が一、インビザライン治療が困難となった場合、従来型装置に切り替え可能です。
⚠ 切り替え後は:
精度がやや下がる場合があります
歯の移動にリスクが生じる場合があります
切り替え後の費用:
装置代:実費
調整料:毎回5,000円(税別)
その他の装置を使用の場合、料金は別途ご案内いたします。
・矯正については医療費控除が利用できます。詳しくは国税庁HPをご覧ください▶
最後に|安心してご相談いただくために
ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました。
少し長いご説明となりましたが、
「お子さまにとって、今 本当に矯正治療が必要なのか?」を見極めるためには、
まずは正確な検査と診断が何よりも大切です。

まずは一度、お気軽にご相談ください。
検査結果をもとに、現在の状態や今後の治療の選択肢について
わかりやすくご説明させていただきます。
初回相談の流れ|どんなことを聞かれる?どこまでできる?
- ご相談料:3,800円(資料代込み) カウンセリングのみなら無料
- 検査内容・お口の状態に応じて、丁寧にアドバイスいたします
小児矯正がはじめての方へ|安心の体制とサポート
無理に治療をおすすめすることはありません。
まずは、お子さまの成長や歯並びについて、一緒に考えてみませんか?

長年、多くのお子様の成長を見守ってまいりました。「非抜歯で治療できる?」「簡単なケース?難しいケース?」等、検査結果よりお答えすることができるかと存じます。

当院でおすすめしていない矯正治療|その理由を正直にお伝えします

審美目的のみで、本来の位置から歯を大きくずらしてしまうような矯正治療はお引き受けしていません。🙇♀️
① 口ゴボのケースで、上下の前から4番目の歯を抜歯し、前歯を内側に入れて口元を下げる矯正治療
理由:①は下のビデオのようなリスクがあるため
⇒他の矯正歯科へご紹介となります。
② 親知らずを抜歯しない非抜歯矯正のケース
理由:親知らずを抜かない分、余計に歯を削って矯正することは行わないと決めているため。
③ 重度の開咬のケース
理由:非常に難易度が高く、後戻りもしやすいため。
⇒ジョイスマイル矯正歯科さんへご紹介
④ 成長期の骨格性の下顎の前突 or 偏位で将来、外科矯正のケース
理由:当医院では外科矯正が保険ではできないため。
⇒くろだ歯科・矯正歯科さんへご紹介 ★外科矯正は豊中市では、くろだ歯科・矯正歯科さんにおいて保険適応で行うことができます▶
★骨格性の受け口のケースでは、骨と骨のすき間が閉じてしまう前に、下の写真のようなファイシャルマスク▶やチンキャップ等の大きな複雑な矯正装置を使って、成長をコントロールしながら成長が止まるまで矯正する必要があります。

日本を代表する矯正歯科医も、このケースでは「初診から完了までの定期観察期間など、治療以外のすべての管理を含めれば、10年以上通院することも珍しいことではありません。▶ と書いておられます。
前期矯正を行っても、中学生でまた受け口になることがあります。これは矯正の後戻りではなく、下顎の成長が原因です。身長の伸びを止めることができないのと同じで、下顎の成長を止めることはできません。
下顎が上顎に対して大きく成長してしまった場合には、外科矯正治療 ▶が必要になります。私達は外科矯正治療の可能性が少しでもあれば、治療の一貫性を考え、上記の矯正歯科をご紹介しています。御理解いただければ幸いです。🙇♀️
成人の場合は、下顎の成長がないため、当院でも受け口の矯正を行っています。
最後になりましたが、私個人としては、口ゴボや受け口は悪いとは思っていません。理由はこちら▶
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